リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

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｢云ったって何になるの？｣


芥川龍之介
｢貴様の憂いを全て晴らす｣
この黒套を使い＿
そう云いきった彼に、口を噤む貴女。
｢それ故、貴様は能天気に笑っているだけで良い｣


中原中也
｢...そんなの云ってみねぇと判んねぇだろ｣
呆れ半分に笑った彼の帽子がぽすっと貴女頭に乗る。
｢試してみる価値はあるぜ？｣
な？と愛おしそうに貴女の頭を撫でる。


森鴎外
｢嗚呼そうだ、私自身に出来るのは所詮瑣末な事｣
と顔の横に垂れた髪を揺らす。
｢だから、私を上手く利用し給え｣
互いに利用し、利用されれば平等だよ、と喉の奥を鳴らして笑う。


坂口安吾
｢気が進まないなら、無理にとは云いません｣
＿僕もきっと貴女と同じ考えの人間ですから。
じゃあ何で私に構うの、と問えば彼が視線を微かにさ迷わせた後、口を開く。
｢...本当に、何故でしょうね｣


フョードル・ドストエフスキー
｢何になるか？貴女を悩ませる万物を、ぼくが消し去りましょう｣
そう云うと掌を目の前に差し出す彼。
｢貴女は”やれ”と云うだけです｣
口元に三日月を浮かべた彼の手を取るか如何は、貴女次第。


条野採菊
｢悪い癖ですよ、貴女の諦めてかかるところ｣
反抗するように彼から目を逸らす貴女。
｢そうやって、反論出来ず黙る所は可愛いですが｣
楽しそうな彼に笑われている内に、悩んでいた事が少し如何良くなる。


末広鐵腸
｢何にもならないかもしれない｣
だが＿と、刀を前に差し出す。
｢この刀はAを守る｣
彼の瞳に映る決意の炎に目を細めて、そっか...と笑う貴女。

＊書類仕事の得意な貴女が、一日でとんでもない量の書類を片付けた→←＊抱え込んだ貴女に「なにかあったなら云って欲しい」と彼が伝えたら、「云ったって何になるの？」と光のない目で彼を見た

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