リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

＊誰も居ない所で自分の頭を撫でながら、大丈夫、大丈夫、と呟いていた ページ33

｢大丈夫、大丈夫、｣


中島敦
｢不安なこと、ありますか？｣
勇気を出して貴女に声をかけた彼。
｢ぼ、僕で良ければ…｣
おずおずと広げた両腕の中に貴女をすっぽり収めると、貴女の憂いが晴れるように、ずっと願い続ける。


太宰治
｢丁度ここに誰かの頭を撫でたい気分の右手がーｯ！！｣
うがー！と騒ぐ彼に呆気に取られていると、急に優しい顔になって頭を撫でられる。
｢私の手はいつでも空いているよ｣
俗に言ううぃんうぃんというやつだね！と笑う。


国木田独歩
｢何が大丈夫なんだ｣
見るからに大丈夫ではないだろう…と、横から小さなため息が聞こえてくる。
呆れられたかな、と小さな声で謝るとそういう所だと頭を撫でられる。


福沢諭吉
｢A、良い茶を貰ったが飲むか｣
一度離れて、遠くから貴女の名前を呼びかけると、パタパタと貴女が走ってくる音が聞こえて安心する彼。
｢(焦って解決しようとするのは、Aの為ではない)｣
湯のみに入っていたお湯を捨てて、茶の香る急須を手に取る。


江戸川乱歩
｢あー！ほらまた独りで！！！｣
そんな貴女を見つけた瞬間、貴女の元に駆け寄り頭を掻き回す。
｢もう！！そうなる前に僕を呼んでよ！僕はいつでも待ってるのに｣


綾辻行人
｢大丈夫な奴は、己の手で頭を撫でたりしないな｣
…これはおまじないみたいなものです、と強がる貴女にふっと笑う彼。
｢殺人探偵がかけるまじないの方が強そうだろう｣
判りにくい彼の優しさに、眉を下げて笑い返す貴女。

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