リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

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「その、寒いから手、...繋いで欲しい、なぁ」


芥川龍之介
「仕方無い」
そう云いながら差し出した薄い掌を、ぎゅっと握ってウキウキ歩き出す貴女。
自分も手が繋ぎたかった事が悟られていないだろうか、ドキドキしている彼。


中原中也
「やっと云ったか」
意地悪そうに笑う彼に、試されてた！？と驚く貴女。
「くくっ、...冗談だ。気が利かなくて悪ぃ」
手をしっかりと繋いで彼のコートの中にすっぽりと入れる。


森鴎外
「嗚呼」
そう答えると、まるでお姫様をエスコートする様に手を差し伸べる彼。
「どうせなら、一曲如何かな？」
誰もいない雪降る夜の街路を、二人で笑いながら踊る。


坂口安吾
「僕も丁度右手が冷たいと思っていました」
遠慮がちに出した貴女の手をそっと包むと、手あったかいけど...と不思議がる貴女。
「(...貴女の手を温める為ですよ)」
コート越しに感じるカイロの温もりを感じながら、
小さく笑う彼。


フョードル・ドストエフスキー
「えぇ、勿論です」
案の定彼の手も冷たくて、最初はヒヤッとするものの次第にお互いの温度で温かくなっていく。
「ふふ...火傷してしまいそうですね」
ぽわぽわと熟れた貴女の頬に、思わず笑みが零れる。


条野採菊
「寒いからですか？」
判っていて云わせたい彼の意地悪に、もう！！と怒る貴女。
「はいはい、意地悪が過ぎました」
そんな意地悪とは裏腹に、手を優しく優しく包み込む。


末広鐵腸
「嗚呼、俺も繋ぎたいと思っていた」
彼も同じ気持ちだったと、内心喜びながら手を繋ぐ貴女。
「(...小さな手だな)」
壊さない様にそっと握るものの、気づいたら力が入っている。

＊貴女が第三極のボスだった→←＊デート中、貴女が恋人繋ぎをお願いした

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