リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

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｢いつも有難ね｣


芥川龍之介
｢僕を子供扱いするな｣
はいはい御免って、と笑いながら手を退けると、何故か不服そうな顔をする。
｢...任務に行ってくる｣
本当は撫でてもらうのも悪くないのに、素直になれない弟をきちんと理解している貴女。


中原中也
｢何だ？改まって｣
自分よりも柔らかい手で撫でられる感触に、思わず｢うぉ｣と声をあげる。
｢...姉貴だけだぞ、俺の頭を撫でれんのは｣
この時だけ、少年のような笑顔を浮かべる彼。


森鴎外
｢それは、此方の台詞だよ｣
有難う、と自分の頭を撫でている手を取り、指先に口付けを落とす。
｢...私があげたハンドクリーム、使っているんだね｣
優しい金木犀の香りに、もう一度息を吸い込む彼。


坂口安吾
｢...機嫌をとっても何も出てきませんよ｣
突然感謝し始めた貴女に、何かあるのでは？と疑う彼。
ただ云いたくなっただけと笑えば、呆気に取られた顔をしてはぁ、とため息混じりに返事をする。
｢まぁ、何時ものことですね｣


フョードル・ドストエフスキー
｢ふふ...ぼくが好きでやっている事ですから、｣
彼の細く綺麗な髪の毛をサラサラと撫でる。
｢それにしても、昔を思い出しますね。よく姉さんが頭を撫でてくれました｣
次はぼくがと、交代する二人。


条野採菊
｢ようやく有難みが判りましたか？｣
冗談めかして笑う彼の頭を両手で鷲掴みして、掻き回す貴女。
｢ははは、後で覚えていなさい｣
頭がボサボサになった彼に追いかけられて、あっという間に捕まる。


末広鐵腸
｢否、感謝するのは俺の方だ｣
貴女が撫でやすい様に、軽く頭を下げる彼。
｢...偶には良いな｣
ぽつりと聴こえてきたそんな言葉に、またしてあげると笑えば、こくんと頷く。


太宰治(15)
｢もっと撫でて｣
かれこれ一時間程彼の頭を撫で続けている。
彼に溺愛されていると同時に、彼に対して甘々な貴女はしょうがないなぁと素直に撫でる。
｢(嗚呼、今死ねたら良いのに)｣


中原中也(15)
｢が、餓鬼扱いすんじゃねぇ！｣
素直じゃない彼の本心を見抜いている貴女は、お構いなく撫で続ける。
｢辞めろ！！｣
なんて事があったよな、と七年後笑い話になっている。

＊彼が瀕死の時に、戦闘系異能を持った貴女が助けに来た→←＊続き→ 弟である彼の頭を撫でた

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