リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

＊続き→ 弟である彼の頭を撫でた ページ14

｢いつも有難ね｣


中島敦
｢ふふ、どういたしまして｣
ネコ科の筈なのに、彼の身体に大きな耳としっぽが見える貴女。
撫でるのを辞めるとじっと見つめられ、再び撫でれば満足そうな顔をする。


太宰治
｢わーい、姉さんから頭を撫でてもらえるなんて！｣
何年ぶりかな？なんて云いながら、心地の良さに目を瞑る彼。
｢(最後に旋毛を軽くトンっと触れるのは、変わらないんだね)｣
昔を懐かしんでは、貴女の暖かい体温を感じる。


国木田独歩
｢態々撫でて貰わなくても結構だ｣
貴女が自分の頭を撫でる体制を察知すると、そう断りを入れるが、強制的に頭を掻き回される。
｢や、やめろ！幾つだと＿｣
素直じゃない弟の本心まで読み切っている貴女。


福沢諭吉
｢否、私からもだ｣
嫌がられるかと思えば、素直に撫でられている彼。
｢ん”んっ...別にこれが好きという訳でななく｣
はいはい、そういう事にしておくね、と笑う貴女に勝ち目のなさを実感した。


江戸川乱歩
｢何だ？僕はもうとっくに子供じゃないぞ｣
右手にはペロペロキャンディ、左手にはスナック菓子を携えた弟(26歳)の頭を撫でる。
｢あ、お菓子が欲しいの？しょうがないなぁ｣
そういう心算じゃなかったけど...と彼の尖った唇の先を見ながら笑う貴女。


綾辻行人
｢明日は槍でも降るのか｣
じっと見つめられて、負けじと見つめ返す貴女。
｢...まぁいい｣
気にせず本を読み始めた彼の頭を抱える様に撫で回すと、心の中では満更でもない。

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