リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

＊彼の姉である貴女が溺愛されていた ページ11

中島敦
｢お姉ちゃん、これ！｣
彼が取りだしたのは、紙袋に入った高級化粧品と思しき贈り物。
｢給料入ったから、お姉ちゃんにプレゼントしたくて｣
自分よりも貴女の為にお金を使う事に喜びを覚えた十八歳。


太宰治
｢嗚呼、可愛い弟の胸元が寂しくて凍えそうだな〜｣
チラチラと貴女を見る彼に、はいはい…と諦めた顔で近寄る貴女。
｢(素直に弟を抱き締める姉…良い)｣
抱き締められた彼がこれこれ、と言葉を漏らす。


国木田独歩
｢良い、俺がやる。待て！それもだ｣
貴女が何かしようとすると、危ないといって全部自分がやろうとする。
｢怪我したら如何する｣
大好きな貴女を過保護なまでに守ろうとする彼。


福沢諭吉
｢いつもの甘味処から頂いたものだ｣
机の上に並べられた色とりどりの和菓子に、涎を零しそうになる貴女。
｢好きなだけ食べると良い｣
美味しいものを食べて幸せそうな顔をする貴女を見るのが、何よりの生きがい。


江戸川乱歩
｢姉ちゃん、早く駄菓子屋！｣
腕を引っ張ってくる彼に、待って待ってと云いながら着いていく貴女。
大好きな人と大好きな場所に行く彼は、子供の様にるんるんではしゃぐ。


綾辻行人
｢何だ、これが欲しい？｣
買ってこい、と云って差し出したのは黒いカード。
我が弟よ〜有難う！と、お会計に向かった嬉しそうな貴女の背中を眺める貴女。
｢(...弟か、)｣

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