【文スト】文豪さん、反応記録帳。十一冊目

＊コロし屋の貴女が人をコロす以外に生き方を知らなかった ページ27

「...私には、人をコロす以外に価値が無いから、」


中島敦
「ｯそんな訳が無い！！」
温厚そうに見えた彼が突然声を荒らげて、ビクッと方を揺らす貴女。
「そんな事...そんな悲しい人がいちゃいけないんだ、」
僕が貴女を変える。
強く決意した日。


太宰治
「、”環境”というのは、恐ろしいものでね」
人間という生き物は、闇に居ればたちまち闇に染る。
「その逆も然り、だ」
ニコッと笑って貴女を強く見つめる。
「...武装探偵社、興味は無いかい？」


国木田独歩
「ボスの名前は何だ」
...そんなの、聞いて如何するの、と呟けば彼の纏う雰囲気がぐっと固くなる。
「お前の人生を、我が物顔で操っている奴を軍警に突きつける」
＿この人なら、助けてくれるかもしれない。


福沢諭吉
「...この歳になると、様々な人と出会う」
皆、紆余曲折の人生を送っている、と目を伏せる彼。
「貴殿はまだ若い、やり直そうと思えば如何にでもなるものだ」
そう云って、自分の名刺を一つ渡して、その場を去る。


江戸川乱歩
「それってさぁ、自分の思い込みじゃない？」
だってさ、君さっき転んだ小さい子に手を貸してただろ？と、笑われる。
「はは、驚いてる驚いてる..！何たって僕は名探偵だからね！」
君の未来も推理してみようか？


綾辻行人
「コロす以外、価値が無い...か」
まぁ、君と俺は中身は違うが蓋さえ閉じていれば、同じようなものだな、と煙管を蒸かす。
「良かったな、お前と同じような人間はここに居た」
遮光眼鏡の奥で目が優しげに細められる。

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