【〃】 ページ48
【無意識のうちに「好き」と言ってしまい赤面して逃げた】
芥川龍之介
「何がだ」
走り去って行く貴女を睨みながら、言葉にする。
その様子を近くで見ていた広津さんが、彼の背中を押し「行ってこい」と一言。
「…ッ、待て」
作者ここは広津さんがいい味を出していると思うんです。少し鈍感な芥川とそれを暖かく見守る広津さん。芥川の走っていく後ろ姿を見ながら、微笑ましく思っています。煙管を咥えながらだと尚良し。
【何度彼が告白しても「他にいい女性がいる」とはぐらかした】
国木田独歩
「…確かに、俺の結婚条件を満たす人はお前以外にもいるかもしれない」
ふっと視線を落とすと、再び貴女を見つめる。
「それでも、俺は”条件”でお前を好きになった訳じゃない」
作者理想の女性像が明確そうな国木田ですが、実際に好きだと自覚すると「何であんなのに…!」となると思います。失礼ですね。完全に作者の趣味が入っています。理想はあくまでもその方向を指し示すもの。同じ時を過ごせば過ごす程、二人に見えない堅い縁が結ばれていくと思います。「蒼き王」を見て以来、国木田に彼を支えてくれる素敵な方が現れる事を願わずにはいられません。真面目になっちゃった。
【貴女が突然倒れた】
太宰治
「っ、A」
いつもはどこか掴めない彼が、顔に焦りを滲ませる。
「A、駄目だ。死なないでくれ」
いつか、どこかで見た光景と重なり、彼の心臓を騒ぎ立てる。
作者云うまでもなくあの時代の彼ですよね。彼の死が今の太宰を作っているとはいえ、やっぱり楽しい思い出ではないはず。何かが引き金になって、取り乱してしまう彼がいると思います。あの時の辛そうな表情に声、「人を救う側になれ」と言われた時の決意した顔。何度見ても涙腺が緩む場面ですね。
432人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちのあじ(プロフ) - 柏餅さん» ありがとうございます!!! (1月2日 21時) (レス) id: d62e2f2bb9 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 神すぎます! (1月2日 12時) (レス) id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - つむぎさん» 遅くなってしまって申し訳ないです…!楽しんでいただけたようでなにより!八冊目もよろしくお願いします〜! (2022年3月14日 14時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - リクエストしたもの読みました!やっぱりキャラそれぞれの反応がとても素敵で今回もすごく癒やされました!書いて頂き、ありがとうございます! (2022年3月14日 14時) (レス) id: 26eb3a6908 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - ルアさん» 受け付けました!ありがとうございます!頑張りますね〜! (2022年3月13日 15時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちのあじ | 作成日時:2022年1月1日 21時