【文スト】文豪さん、反応記録帳。七冊目

＊何度彼が告白しても「他にいい女性がいる」とはぐらかした ページ23

「他にいい女性がいるよ、」
※両片思い


中島敦
「そんな人、いません」
何度もアタックしてもめげない彼。
「絶対…絶対に僕は貴女が良いです」
真剣な瞳に射抜かれる。
「お願いします」


太宰治
「A、」
突然真剣な声色で名前を呼ばれてドキリとする。
「これは冗談でも、冷やかしでもない」
「正真正銘、私の本音だよ」
優しく微笑んだ彼。


国木田独歩
「…確かに、俺の結婚条件を満たす人はお前以外にもいるかもしれない」
ふっと視線を落とすと、再び貴女を見つめる。
「それでも、俺は”条件”でお前を好きになった訳じゃない」


福沢諭吉
「そういう貴女は、私の事は嫌なのか」
痛いところを突かれて、言葉を濁す貴女。
「聞かせてはくれないか」
真剣だけれど、優しい声でそう云われる。
「…勿論無理強いはしない」


江戸川乱歩
「…ねぇ」
子供が駄々を捏ねる様な態度から一変して、静かになる彼。
「僕本気なんだけど」
貴女の頬をするっと撫でると、熱にういた瞳がちらりと覗く。


綾辻行人
「ほう、それならその女性とやらの所に行くとするか」
そう言い残して、その場を立ち去ろうとする彼。
思わず貴女が引き止める。
「…それは、まだ見込みがあるという解釈で合っているか」

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