FTの世界に転生した少女の物語【FAIRYTAIL】 (ページ24)

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ル「これ…あたしたちがレンタルした魔道四輪車じゃないじゃん！！！」

グ「鉄の森(アイゼンヴァルト)の周到さには頭が下がる。ご丁寧に破壊されてやがった」

ﾊｰ「弁償ね……」

魔道四輪車に乗っている途中で、今更ながら自分たちがレンタルしたモノではないと気づくルーシィ。するとカゲが反抗な態度で口を開いた。

ｶｹﾞ「ケッ…それで他の車盗んでちゃ、せわないよね」

ル「借りただけよ！！！」

ｶｹﾞ「な…なぜ僕をつれてく…？」

カゲは何故自分もAたちと魔道四輪車に乗っているのか理解出来ていないようだ。その問いに答えるようとAが口を開いた。

『町には誰もいないし、私の回復魔法で傷を直したとしても不安だからね。クローバーのお医者さんに連れてってるの』

ｶｹﾞ「違う！！！何で助ける！！？敵だぞ！！！そうか…わかったぞ…僕を人質にエリゴールさんと交渉しようと…無駄だよ…あの人は冷血そのものさ。僕なんかの…」

ル「うわー暗ーい」

ルーシィの言っている通り、発言からも雰囲気からも暗くなっている。そんな時、グレイが冷たい言葉を口にした。

グ「死にてえなら殺してやろうか？」

ル「ちょっとグレイ！！」

『ルーシィいいの』

グ「生き死にだけが決着の全てじゃねえだろ？もう少し、前を向いて生きろよ。オマエ等全員さ…」

グレイの発言に度が過ぎると思ったのか、ルーシィが止めに入ろうとするが、Aに止められる。グレイがカゲに向けて言うと〝ガタン〟と四輪車が傾いた。Aはエルザを心配の声を上げた。

『エルザ、大丈夫？』

エ「すまない、大丈夫だ。(目がかすむ…さすがに魔力を消耗しすぎたか…)」

ｶｹﾞ「でけえケツしてんじゃねえよ…」

ル「ひ────っ！！！セクハラよ！！！グレイ、こいつ殺して！！！」

グ「オイ……オレの名言チャラにするんじゃねえ」