辰哉編 ページ2
高木side
ともくんの注意点を聞いて、大人が気をつけなきゃいけないこと沢山あることを改めて実感した。特に慧ちゃんの補聴器は精密機械って言ってたもんな。そんなことを思ってると辰くんのメガネの話になったみたい。
医 「続いては辰くんの眼鏡ですね。弱視なのでかなり
度が入ってます。そして、子どもなので壊れる可能性が
高いので予備を買っておくことをお勧めします。」
桐 「ならとものも買っとくのが正解やな。」
医 「あと、かなり度を入れたと言いましたが、それでも
0.4〜0.６のあたりなのでなんとか生活できる感じだと思う
のでみなさんで手助けしてあげてくださいね。」
車に乗るときは0.7以上って言われてるから、それにも届かないんだ…。そう思ってると
ラ 「それはもちろんです。辰くん、これからいろいろ
教えてあげるね！はい、眼鏡かけてみよう。」
ラウールが辰くんに眼鏡かけてあげるとともくん同様の驚きをした。
深 「(°д° )!!ｷｮﾛｷｮﾛ。……りゃーう？」
ラ 「そう、ラウールだよ。よく分かったね！」
深 「(*´艸`*)。りゃーう、りゃーう。」
眼鏡をかけてくれたラウールを何回も呼ぶ辰くん。それに嫉妬する俺ら(苦笑)。今までなんとなく呼んでた感じだから、ちゃんと顔が認識できて辰くん自身も嬉しいんだろうな。
佐 「ラウールだけずるいぞ！俺っちも覚えてくれ！」
渡 「さっくんなんかすぐ覚えるだろ！髪の毛ピンク
なんだから。」
向 「そうだそうだ！康二も覚えてな！」
岩 「おい！それは家でやってくれ。病院で恥ずかしい。」
佐 「ｳｸﾞｯ( ⌯᷄௰⌯᷅ )。…それもそうでやんすね。すみま
せん、家でやります。」
ひーくんに諭され大人しくなるさっくんと康二。俺たち空も騒がしいと思うけど雪も相当だな(笑)。
医 「一応、プラスチックなので割れることはないと
思いますけど定期的にバンドと一緒に眼鏡店で点検して
もらってくださいね。」
阿 「了解です。ともくんも慧ちゃんも必要ですよね。」
医 「そうですね。どれも定期的にお願いします。」
亮平がメモを取りながら質問してる。こういう人が1人いるだけで違うよね。俺、こういうの得意じゃないから尊敬するわ。
ふと辰くんに顔を向けるとみんなの顔を嬉しそうに見てる。見えないことって想像できないけど、大変な世界だろうからいっぱい助けてあげよう！
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作者名：いのふかゆとめめ | 作成日時：2023年11月22日 13時
