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悟「悪いね、A。本当なら僕が監視するんだけど、忙しくてできそうになくてね。」
貴女「構いません。悟に任せるのも些か不安なので」
悟「酷いな〜。最強でグッドルッキングガイの僕には楽勝だよ。」
貴女「悟は強い。だけど、人の気持ちを気遣う配慮が足りない。」
悟「それ、Aに言われたくないんだけど。Aだって素直じゃないじゃん!」
貴女「悟よりはマシ!」
悟「えぇ〜、そうかなー。」
貴女「憂太のこと、どう思いますか?」
悟「うーん。お人好しで、ナヨナヨしてていじったら面白そう。」
全く、この人は
貴女「言い方が悪かったです。 祈本里香についてどう思いますか?」
悟「あー、そういうことね。今の時点では謎。何もわからない。」
貴女「そうですよね。もし、万一、 憂太の呪いの原因が 祈本里香以外にあるとしたら…。」
悟「呪いの原因が 祈本里香ではなかったらってこと?」
貴女「確信も、根拠もありません。だけど、なんか違和感があるんです。」
悟「勘か。確かに非術師の家系の子供があんなに強力な呪力を持つとは思えない。」
貴女「そこなんです。 祈本里香には不可解な部分が多い。攻撃対象になる条件も定かではないし。」
悟「どちらにせよ、僕は憂太を見捨てはしない。Aもそうだろ?」
貴女「はい。そのつもりです。憂太には何か生きる意味が必要です。 祈本里香を解呪できたとしても今の精神状態のままではまた自ら死を選ぶでしょう。」
悟「そこなんだよね。憂太には生きがいが必要だ。」
貴女「亡くなった人はもう蘇ることはありません。私たち生者はどんなに辛くてもそのことを受け止めて生きていかなくてはなりません。いつまでも悲しんでいては、成仏できないでしょう。」
10年前のあの日のことは今でも忘れられない。けど、いつまでも悲しんでいては家族に叱られてしまうだろう。悲しみは振り切っても忘れはしない。いや、忘れてはいけない。
悟「Aが言うと説得力半端ないね〜。やっぱり経験者の言うことは重みがあるよ。」
貴女「だから憂太を私に任せたのでしょう?」
悟「そうだね。それもある。でもね、僕思うんだ。Aなら絶対に憂太を救ってくれるって。」
貴女「勘ですか。」
悟「そう、勘だよ。」
貴女「あまり期待しないでください。私は憂太のようにお人好しでも、優しくもないですから。」
悟「ネガティブなこといわないの!ほら、行くよ!」
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わァ〜… - ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝凄いですね!この小説!今14まで行ったんですが最後ら辺の「目隠しだけは」の後の所が「めてよ」と書いてあります!修正ですかね? (2023年1月22日 23時) (レス) @page16 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます! (2022年2月14日 16時) (レス) id: 5ee493087a (このIDを非表示/違反報告)
莉緒 - コメント失礼します。話がとてもどタイプでした!!続きが楽しみです! (2022年2月13日 3時) (レス) @page42 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(くれは) - 続きみたいです (2021年6月15日 18時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵(プロフ) - 原作沿い読んでみたいです! (2021年3月2日 0時) (レス) id: af2cedb42a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪菜 | 作成日時:2021年2月12日 9時