なな ページ8
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｢お前影山のクラスだろ？あいつに聞いた！背ぇ高いし今日来たって事は入るんじゃねえの？｣
｢あー……ウン…｣
｢うおぉっ、やっぱりな！ポジションは！？どこ！？｣
｢せ、先生……｣
キラキラとした目で無邪気に見つめられひたすらに罪悪感が募る。ごめんなマイエンジェル、俺はド素人だ。身長はここに来る前からツッキー並にあったので高い方だと自負しているが、背が高い奴が皆バレーやってると思わないで欲しい。思わず武ちゃんに助けを求めると、武ちゃんが慌てて日向を宥めた。
｢ふぅん、じゃあ高校で初めてになるのか。これから宜しくな！｣
｢……ウン、よろしく。｣
眩しい笑顔で手を差し出されては握り返す他ない。元気な天使のペースに巻き込まれ、気づいたらあんなに悩んでいた入部をあっさり決めていた。というか、勢いで頷いてしまったというのが正しい。武ちゃんは嬉しそうに明日からよろしくお願いしますと言ってくるし、意外や意外クラスメイトだと覚えていた影山からも会釈される始末。腹を括るしかない、これも天使と戯れる為だ。こうなったら真剣にバレーをやって思う存分天使達を補給させてもらう。少し天を仰ぎかけた頭を振って、武ちゃんによろしくお願いしますと返した。明日から大変そうだ。
｢それにしても、影山君よく俺がクラスメイトだって知ってたね。｣
｢いや、普通デショ。もう同じ教室になって1ヶ月経つんだから。｣
｢影山君、誰かと関わってるとこ見た事ないから興味無いんだと思ってたし。実際俺も、バレー部の影山君以外のクラスメイトわかんない。｣
バレー部全員での帰り道、1年生で固まって会話を交わしながら坂を下る。影山が俺の事を認識していた事に今更驚くとツッキーが呆れた様に返してきた。普通はそうなんだろうが、あの影山だ。俺も負けず劣らず人の顔と名前を覚えるのが下手くそだし、影山の気持ちはわかる。だからこそ不思議だった。
｢名前までは知らねぇ。背高ぇし目立つから覚えてただけだ。｣
｢目立つ？……そうかな。｣
｢背が高いだけでもだいぶ目立つと思うよ。それに、髪も菅原さんみたいな色だし。｣
全体的に色素薄めだよね、と山口に言われ、自分の外見を思い出す。確かにそうかもしれない。そういえば肌もまあまあ白い気がする。スガさんには負けるが。ツッキーくらいの白さだ。
｢で、名前！そろそろ教えてくれてもいいだろ！｣
｢え、教えてなかったっけ。冬郷志摩。｣
｢ん、冬郷な。｣
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モブ - 今、更新はして無いんですか？すっごく好きな小説です！ (2020年8月20日 19時) (
レス) id: 66352f2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
つむ狐(プロフ) - ゆきねこ。さん» ちまちまでも嬉しいです…！！いつまでも待ち続けます！！急かすような言動失礼しました…(汗) (2020年4月16日 0時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - つむ狐さん» ちまちまですが更新していきます！だいぶ亀ですがお待ちいただけたら幸いです〜！ (2020年4月16日 0時) (レス) id: 3dc1d9999b (このIDを非表示/違反報告)
つむ狐(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです！もうこの小説は更新されないのでしょうか…？ (2020年4月15日 23時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
あずき♪（チームあみ） - 失礼します 夢主が腐男子は神でした。すごい面白いです！！！頑張ってください (2020年3月11日 9時) (レス) id: ab8cadff73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月3日 7時
