父と母と妹 �� ページ4
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自律神経失調症とは、病名では無く状態である。
兎に角十分な休息を、と言われ帰ってきたものの、学校がある以上休息もクソもない。母は、朝ごはんをいつも抜くからよと怒った。
自律神経失調症は、栄養が足りない、睡眠時間が狂っているなどの生活習慣の乱れから来ることもある。母はそれが原因だと決めつけた。自分も、そうなのかなぁと特に疑わなかった。
しかし、この時から頻繁に身体がおかしくなり始めた。夜になると酷い焦燥感や淋しさ、頭痛に見舞われる事が多くなった。
勿論、調子のいい時はちゃんと寝られるのだが。
朝、起きてすぐご飯を食べると腹を壊すようになった。時折、突然何も無いのに動悸が激しく、不安感が自分を襲った。
なにが自分の体に起きているのかわからず、怖かった。気持ちが落ちている時……死にたいと思ったり、自分の存在価値が無いと思ったり。そういう事もよくあり、その時たまに、ベッドから起き上がれないほどのだるさに見舞われた。
無理矢理起こされ、学校を嫌がっているのだと思われ叱られたが、そうではない。いや、確かに嫌ではあるのだが。這うように何とか学校に行く、そんな事もちらほらと出てきた。
これがなんであるか、僕はまだ知らない。
兎に角、死にたいとかそういうマイナスな処を周りに見せるのも怖かったし、何よりからかわれるネタを自分から増やしてどうすると思う。親にも誰にも、そんな言葉を言ったことは無い。
いつも嫌な気持ちがぐるぐるして、その責任をたまに妹に押し付けた。心の中で、だが。そんな自分に嫌気もさした。
妹は軽度の自閉症だ。軽度、だが、やはり周りと比べ学力は劣っているし、言動も子供らしいのほほんとした感じだ。母も父も、妹につきっきりである。
もう既に高校は自閉症専門のところか、秀でた能力を生かす専門学校。大学は行けないと決められていた妹。可哀想だとは思わないが、窮屈だろうなと思った事はある。
だが、せめて貴女だけでもと、僕が余計に期待され弱音を吐くことを許されなくなったのは、こいつのせいだと、たまに思ってしまっていた。
勿論、嫌いな訳では無い。だからこそ自分に嫌気がさすのだ。妹も症状故に虐められる事が多かった。ほっとけない。だって、どんなに生意気でも自分の妹なのだ。こいつをからかっていいのは僕だけだと、妹を虐めていた子供を叱り、教育機関に怒った。……自分の時も、こう出来る勇気があれば違ったのだろうか。
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ゆきねこ。(プロフ) - 過眠さん» なんと…！！ありがとうございます！！頑張りますのてこれからもよろしくお願いします(>_<) (2018年7月4日 7時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - ウホォ…大好きです(唐突な告白)長文とか読むの苦手なんですけど、この作品は内容がすごく好きなのでどんどん読んでいけます！！更新頑張ってください！！ (2018年7月4日 0時) (レス) id: 0e313d130c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - moeさん» わぁぁぁぁありがとうございます……！！！頑張ります！！！ (2018年6月27日 17時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、本当に大好きです！夢主の心境の描写だったり、そういうものが本当にうまいなあとそこにも感動しました！応援してますね！ (2018年6月27日 16時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - リコさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年4月23日 8時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月26日 23時
