緑谷生誕祭2018 �� ページ17
.
｢もしもし？…A君！どうしたの？｣
オールマイトの特集番組をぼんやりと眺めていれば、突然端末が震えた。某SNSアプリを介して掛かってきた電話の名前は"うに"。なんで、うに。誰かが表示名を変えたのかと思いつつ電話に出れば、もしもし、と柔らかく聞き慣れた声がした。
『こうも暑いと素麺が食べたくなってさ。どうせ作るなら沢山作りたいし。一緒にどうかなぁと思って……』
｢僕は全然良いけど……素麺食べたいし…A君が迷惑じゃないなら。｣
『あはは、迷惑なら誘わないよ。どう？』
｢うん、一緒に食べたい！｣
『決まり。じゃあ18時くらいに迎えに行くから、お家で用意してて。』
ふたつ返事で電話を切る。最近、お互いに忙しくてA君の家に行くことが減っていた。僕の家の方が学校に近いから、流れ込む様に僕の家で2人して寝こける事ばかりで、ゆっくりと一緒に、なんて少し久しぶりだ。思わずにやける頬を抑えて、お母さんに夕飯は要らないと伝える。
18時丁度、A君が迎えに来た。じゃあ行こっか、と手を引かれ、駅の方へと向かう。彼の服からほのかに潮の香りがするから、きっとまた個性で飛んできたんだ。電車の中で揺られながら、彼にしては珍しく、しきりに端末を弄っていた。
誰かといる時あまり端末を弄らない彼は、連絡がつかないとよく皆に拗ねられている。最近ではちゃんとバイブが鳴るよう設定しているらしく、鳴ったら確認はするが、急を要する会話でない限りその場で返信したりはしない。だから、多分必要な会話なのだろう。
｢よし。デクくん、コンビニでアイス買ってこうか。｣
｢うん。暑いもんね。｣
やり取りが一区切りついたのだろう、端末をポケットに仕舞ったA君がそう提案してきた。正直、外の暑さには堪えるものがある。ふたつ返事で了承し、パピコあるかなぁ、とぼんやり考えた。
｢あっつ……やぁっと着いた。｣
｢もう日落ちてるのに暑い……パピコ、本当によかったの？｣
｢いーのいーの、こんくらいいつでも奢るよ。｣
2人でパピコを半分こして食べながら、A君の家に着いた。パピコの空をお互い片手に持ったまま、茹だる様な外の空気から逃げるべく足早に家を目指したのだ。A君が何故か家のインターホンを押す。誰か他にいるのだろうか。
｢はーいはい！はい！おかえりなさい2人とも！｣
｢えっ！？うううう麗日さん！！？｣
バタバタと中から玄関を開けたのは麗日さんだ。彼女が何故ここに。
.
緑谷生誕祭2018 ��→←緑谷生誕祭2018※遅刻ごめんなさい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
