緑谷生誕祭2018 �� ページ18
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｢さ、あがってー。麗日さん、あれは？｣
｢大丈夫、帰りにちゃんと買ってきたから！｣
｢ん、ありがとう。｣
A君に催促され、僕も家の中へとあがる。何やらお使いを頼んでいたらしく、それを見事遂行した麗日さんの頭をA君が撫でた。嬉しそうにする麗日さんと、いつも通り優しい笑みを浮かべたA君と、何が何やらわからない僕。麗日さんは最初から2人とも、と言っていたから、僕が来るのは知っていたみたいだ。
｢2人とも手洗ってきて！素麺のびちゃう。｣
｢麗日さんの作ってくれたご飯楽しみだなぁ。｣
｢えっ、麗日さんが作ってくれたの…？楽しみだよ！｣
普通、クラスメイトの手料理を食べる機会ってきっとそんなに無い。A君の手料理はよく食べるけど、本当はこれだけ貴重なものなのだ。手洗いうがいを済ませてリビングへ行けば、テーブルの上には大きなそうめん桶と各々にめんつゆ、さっぱりしたサラダと綺麗な卵焼き。麗日さん、凄い。流石女子だ……。
｢いただきます。｣
3人声を揃えて手を合わせる。つるりとした喉越しの素麺は、硬さもつゆの濃さも良い塩梅だ。いいなぁ、女の子。お出迎えといい、今日のA君と麗日さんはまるで新婚さんみたいで……と、そこまで考えてなんだかもやりとした。どこかやるせない様な、置いてかれた様な気持ち。置いてかれたなんて、まるで子供だ。何故だか少しだけ恥ずかしくなって、素麺を一気に啜った。
｢ほらほら、見て見て？卵焼き。綺麗にできたの！｣
｢うん、凄い綺麗。練習した？｣
｢へへー、暫く夕飯卵焼きだったけど……｣
｢前のちょっと焦がしたやつも美味しかったけどなぁ。｣
｢あれは焦がしたんじゃなくて焦げたんよ！｣
どうやら、この綺麗な卵焼きは最近できるようになったらしい。いつの間にこの2人はこんなに距離が近くなったのか。やはり、置いてかれた気持ちだ。デクくん、おいしい？と麗日さんに聞かれ、慌てて笑顔で頷く。ふと隣を見れば、A君が穏やかな笑顔で此方を見ていて、思わず首を傾げる。
｢A君？｣
｢んー？｣
｢えと……僕の顔に何かついてる？｣
｢あは、そうじゃないよ。なんか、こうしてゆっくり一緒に食べんの久々だなって。｣
｢あ…！それ僕も思ってた。嬉しいなって。｣
僕の言葉に、俺も、と頷いてくれるA君。さっきまでのもやもやが嘘のように晴れ、心があったかくなる。嬉しい。向かいでは麗日さんがにこにこと笑っていて、少し照れくさくなった。
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
