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No.7 ページ7

あの二人で出かけた日


小瀧に贈られた紅

 

そっと引き出しの奥にしまい込み、誰にも見られないようにしてある



 

今日こそはつけてみようかと思っては手に取って悩み

やっぱり、私には似合わへんと思って引き出しに戻す

 

そんな事を繰り返している





今日も身支度の時、その紅を手に取り、一人で悩む


そしていつもと同じように紅をつけれず、そっと仕舞い込んでしまう




「私がお化粧なんか…絶対似合わへんもん
やっぱりつけれへん…」

 


なんて誰にする訳でもない言い訳がましい事を、一人の部屋で呟いてしまう

 




そんな日々を繰り返していると、旦那様からとても大切なお話があった

 

旦那様と神ちゃんの想いが通じあって、本当の夫婦になったのは感じ取っていた

 

フフ…神ちゃん素直で分かりやすいからな

 


 

「二人だけで結婚式ですか
分かりました!絶対に見つからへんように準備します
ふふ…喜ぶやろな」



「すまない迷惑をかけるな重岡」

 

「神ちゃんの為ですから、迷惑やなんて思いません
私も力になれるのが嬉しいです」

 



旦那様のとっておきの贈り物


そのお手伝いが出来るなんて幸せやと思う

 

 

「智子ちゃんの喜ぶ顔が思い浮かぶわ」

 

 

なんて嬉しくて笑顔になっていると、聞きなれた声が聞こえた

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作者名:ルナ | 作成日時:2021年2月7日 14時

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