No.8 ページ8
「そやな〜絶対に成功させよな」
「わっ、何やねん小瀧
どっから湧いてきたんや」
「酷っ!俺が流星の手伝いせんなんか有り得へんやろ
部下であって一番の親友なんやから」
「望、重岡、頼むな」
軽く私たちに頭を下げ、部屋を後にする旦那様
すると小瀧と二人だけになる空間
正直気まずい
なんでかって…それは
「なぁなぁ〜シゲ〜
俺が贈った紅いつになったらつけてくれるねん」
「………やって私、綺麗ちゃうから似合わへんもん」
何回目か数えるのも面倒になった、このやり取りのせい
「似合わへんなんてこと、そないなこと無いけどな」
距離を詰められ、そっと頬に手を添えられ顔を上げられる
小瀧の視線と絡む私の目
そうしてスルリと指が滑り唇へと這わされる
「それにシゲは綺麗やで…」
その瞳辞めてや
いつもの飄々とした顔やなくて真剣な眼差し
「その冗談、あんまりおもろないで」
なんて話をはぐらかし体を離し、距離を取る
するといつものおどけた表情と口調に戻っている
「冗談にちゃうのにな〜
もう、のんちゃん悲しい」
「用は済んだでな、じゃ、私は仕事残ってるから」
それだけを言い、小瀧の前から逃げるように部屋を出ていく
小瀧の考えてることが分からへん
私をかき乱さないで
廊下を早足で歩きながら心を落ち着けようとする
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作者名:ルナ | 作成日時:2021年2月7日 14時