−513− ページ13
Aside
A「……」
蜜璃「ヒグッ…ウゥッ…」
しのぶ「…」
実弥「…」
天元「何でこんなにあっけねぇんだろうな」
杏寿郎「仕方のない事だ。痣を出し、さらに27歳だった」
小芭内「信用しない…」
義勇「…」
無一郎「悲鳴嶼さん…」
そう悲鳴嶼さんが亡くなったのだ
彼は痣を持つ者、そして27歳という事もあり
最後の柱合会議から3日後、私と玄弥くんで皆に連絡した
皆と言っても柱だけで悲鳴嶼さんの葬式で来ていた
実際彼が亡くなったのは昨日だ
その時私はすぐ側に居た
┈┈┈┈┈┈┈
A「悲鳴嶼さん…」
行冥「すまない…君に…辛い役目をさせて…」
A「そんな…命の恩人の願いを聞くのは当たり前です」
行冥「…ありがとう」
A「悲鳴嶼さん…私をあの時助けてくれてありがとう…あの時貴方に助けて貰わなければ、私はここに居なかった…でもっ…先に死なないでっ…」
我慢していた涙が溢れて止まらない
悲鳴嶼さんはゆっくりと手を持ち上げて涙を掬う
その手を握る
悲鳴嶼「……ああ…お前達か…」
行冥は薄れゆく意識の中
寺で面倒見ていた子供達の夢を見た
「先生」
少女「あの日の事を私達ずっと謝りたかったの、先生を傷つけたよね?」
少年「でも俺達逃げようとしたんじゃないんだよ、先生は目が見えないから、守らなきゃと思って武器を取りに行こうとしたんだ、外に農具があったから」
少女「私は人を呼びに行こうとしたの」
行冥「ああ…そう…だったのか…」
少女「獪岳を追い出した事もごめんなさい、だけど理由があるの、嘘じゃないよ。いつも通りまた明日が来ればちゃんと話も出来たのに、本当にごめんなさい」
行冥「(そうだ明日さえ…来ていたら…)私の方こそお前達を守ってやれず…すまなかった…」
少女「謝らないで、皆先生が大好きだよ、だからずっと待ってたの」
行冥「そうか…ありがとう…じゃあ行こう…皆で…」
__
行冥「行こう…」
力なく落ちる行冥の手
A「悲鳴嶼さん…?悲鳴嶼さん…悲鳴嶼さんっ!」
玄弥「Aさんっ」
玄弥は行冥の体を揺するAの肩を抱き寄せる
A「そんな…嫌だ…悲鳴嶼さん…悲鳴嶼さんっ…うっ…何で…あああぁっ…」
玄弥「…」
玄弥は何も言わずただただ抱きしめる
Aはそんな玄弥の服を掴み泣き崩れた
その日行冥の屋敷には
Aの悲痛な鳴き声が響いていた
215人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メア様推しの人 - これって現在パロ?てないんですか? (6月2日 16時) (レス) @page45 id: b2dbf5b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - たまたま見つけたお話でこんなに泣くとは思いませんでした!素敵な作品でとっても感動しました。続編見てきます! (5月23日 19時) (レス) @page45 id: 87b97eb6cb (このIDを非表示/違反報告)
らら - ほんっとに小説で泣けない私なのにぼろなきしちゃうくらい素晴らしい作品をありがとうです!!今から全力で現代読んできます!! (2022年1月1日 16時) (レス) @page45 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - ミラー☆さん» ミラー☆様!わぁぁぁ!ありがとうございます!手紙のところは私なりに力を入れた部分なので、そう言っていただけて本当嬉しいです!🙏✨こちらこそ、一章から九章まで読んでくださり、ありがとうございます! (2021年9月28日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 凛華さん» 凛華様!ほっ、本当ですか…!?めちゃくちゃ嬉しいです…😭そう言って頂き、本当にありがとうございます! (2021年9月28日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Yu-grena | 作成日時:2021年2月13日 23時