記録92 ページ44
tn side
『良くお似合いです』
建国記念祭当日、ツァーリ・グリーンを基調とした軍服に、同じ色の外套。外套には色んな勲章やバッジが付いている。動く度にガチャガチャうるさい。
仕上げに赤いマフラーを巻いた俺に、Aが言った。
tn「ありがとうな」
Aの頭を優しく撫でると、外野が騒ぐ。
そう、この場には俺とAだけがいるのではない。
gr「ほぉ〜？トントン様かっこいいことをするな」
ニヤニヤとしながら眺めているのはグルさん。
あれでも総統やし、俺より服装がややこしそうなのをメイドさん達に着せられていた。
『総統様も良くお似合いです』
gr「トン氏とどっちが似合ってる？」
tn「あ！コラ！困らせるようなことを…」
『どちらもお似合いですよ』
gr「素直にトン氏と言えばいいのに」
トントンの照れ顔は激レアやで、といらん事をA
に吹き込んでいたのでとりあえず横腹に一喝入れる。
gr「あてて、そんな、そんな怒らんでも…」
tn「はぁー、別に怒ってませんよ」
『ご主人様と総統様は仲がよろしいのですね』
gr「十数年一緒におるのは伊達とちゃうからな」
仲がいいかはわからんけど、確かに信頼は置いてるな。これからも俺とグルさんの関係は変わらんやろ。
gr「よしトントン、準備が整った。会場へと向かおう」
総統、幹部はこれから国民へスピーチをするのだ。
俺は先程から実は尋常じゃないほど緊張している。
俺とグルさんは他のメンバーより衣装が大変やから別の部屋で着替えてた。
他のメンバーはもう舞台袖におるんちゃうかな。
tn「グルさん、スピーチの文章完璧？」
gr「あぁ勿論。それ以外なにがある？」
tn「流石やわ」
緊張している様子もなくサラリと言ったグルさんに、羨ましさも込め俺は肩を叩く。
Aに行ってくると告げ、部屋を後にしようとすると、トントン様、グルッペン様と珍しく名前で呼んだ。
俺とグルさんは振り返ると、そこには
"笑った"Aがいた。
『頑張ってください』
一瞬何があったんか思考が止まる。けど、すぐに脳は再起動した。
あぁ、これは頑張るしかないわ。
tn.gr「おう！」
ーー舞台袖
ht「あ、やっと来た…
tn「よーし、頑張るぞい！お前らも頑張ろうなっ！」
…トントン？テンションどうしたの？｣
kn「斧持った時と同じテンションしとるな…」
os「グルッペン説明ー！」
gr「ここは2人の秘密ってことで…」
スピーチ前も我々は我々である。
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マァト(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても幸せな気持ちになれる作品でした。とてもほわほわしてます！モノクロ少女も応援してます！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: 19a370924b (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - おいちゃんさん» おいちゃん様、コメントありがとうございます！楽しんでくださったのであれば、作者としては大変嬉しい限りです。ここまでご愛読本当にありがとうございました！ (2020年11月30日 20時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
おいちゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした！初コメ失礼します！いちtn推しとして楽しませて頂きました！素敵な物語で最後メイドちゃん笑ってくれて良かったなってほっこりしてます。。お疲れ様でした！ (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9941211368 (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - 紫乃さん» 紫乃様、コメントありがとうございます…！はわわ、楽しんで読んでいただけているのであればとても幸いでございます！成程、ご意見の方ご参考にさせて頂きますね！よければ最後までご付き合い頂けますと嬉しいです…！ (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - マァトさん» マァト様、コメントありがとうございます…！そうですね、そろそろ長いお話にも幕引きです。ここまでお読み下さり誠にありがとうございます！成程、ご参考にさせて頂きます！よければ最後まで楽しんで頂けますと幸いです…! (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪村 | 作成日時：2020年8月15日 14時
