28枚目 ページ29
she side
zm「おーい、大丈夫ですかー？」
『あなたの身体能力が高いのは認めます…、だ、だけど、だけど…！』
zm「す、すまん…つ、つい…」
3階から2階に窓から入ったゾムさんは、そこでそっと下ろしてくれた。
私は足がすくんで、そのまましゃがみこんでいる。
彼が言う分には、1度思い経てばすぐに行動に移してしまい、周りが見えなくなるらしく、初対面やのにごめん、と素直に謝ってくれた。
zm「とりあえずここ、俺の部屋やから安心して」
『ゾムさんの…？』
zm「うん。とりあえず俺ちょっと探し物するから、足治るまでそこおって」
『は、はい…』
ゾムさんはそう言って、奥の部屋に行ってしまう。
グルさんと同じ部屋の作りであれば寝室だろう。
(それにしても綺麗な部屋だな…)
あんまり使われてないのか、常に整理されているのか、グルさんの部屋に比べて物が少ないように感じる。
zm「あった。これ着て」
ゾムさんがそう言って持ってきたのは、これまたメイド服。今自分が着ているのとなんら変わりはない。
『えっと…今着ているのと何が…』
zm「え？」
ゾムさんのその反応で私は気づいた。
私の着ているメイド服より若干ではあるが、リボンの色が灰色味を感じることに。
(多分、色が違うんだ…)
『あぁ、いえ！なんでもないです』
zm「？まぁ、この城、そこのリボンの色でメイドの意味変わってくるんよ。俺はここで待ってるから奥で着替えておいで」
『あ、ありがとうございます』
胸元のリボンで意味が変わる…
(私、判断できないなぁ…)
どうしようかと不安になりつつ、ゾムさんに渡されたメイド服に袖を通す。
待たせる訳にも行かないので、素早く着替えた後、部屋に戻る。
すると、ゾムさんはフードで顔は見えないものの、口元が笑っていた。
zm「おっ、いいねぇ！」
これまた若干ではあるが、太ももが隠れるくらいのスカートの長さになっていて、少しこっちの方がいいと思ってしまう自分がいた。
zm「じゃ、戻るか…」
そう言って窓を開けようとするゾムさん。
私は急いで黒のパーカーの服の裾を引っ張った。
zm「んふっ、察しがよくて助かるわ」
『察したくなかったです…！あっ…』
ゾムさんはどこから出したのかわからないワイヤーを上の階に引っ掛ける。
zm「降りるより登る方がまだ怖ないから！」
『だから！そういう問題じゃないんですっt…ひゃぁ』
彼はまた私のことを無視して抱え、登り始めた。
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あまね(プロフ) - ぼくもスタンプラリーしたいんで完結はちょっと待ってください（） (9月2日 20時) (
レス) @page49 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
モカブラウン(プロフ) - 3作品のうち2つ見てます！もうひとつも時間がある時見ますね！ (2021年2月11日 18時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！！！！！ (2021年2月1日 18時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - この二人がカップルにしか見えない私は末期です？？ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 0dab1fec32 (このIDを非表示/違反報告)
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