【崩壊スターレイル】星神を享受せよ (ページ7)

今日:10 hit、昨日:44 hit、合計:5,066 hit

７ページ7

「はぁ…見苦しいぞ、人間の星神 A」

出口付近に座っていた石膏頭くんが立ち上がる。
本を閉じる音に重厚感があって驚いた。どんな本だよ。石でできているのだろうか…

石膏頭くんはベリタス・レイシオと名乗った。
それとゴミ箱を漁っている彼女は星穹列車の星だそうだ。

「君に関する調べはついているんだ。
持明族でもないのに、700年周期で全く同じ姿の人間が現れるとな」

『700年周期なんて誰が証明できるんですか？全然知らない赤の他人でしょう』

「はっ、君は人間を見くびっているようだな。過去数千年の事象はとっくにデータ化されている」

君は知らなかったようだが＿と嘲笑うように告げられた。
面白い、どうやら星神ということは分かっているようなのに、迷いも遠慮も見受けられない。

この子良いな…私が知らないってことは天才クラブでもないだろうし…。

人類補完計画に勧誘しよう、と心に決めた瞬間であった。

「時間は有限だ。本題に入ろう」

「えぇ、模擬宇宙は知ってるかしら？A」

『星神確定で話が進んでいる……まぁいいや
模擬宇宙だっけ？初めて聞いたよ』

天才2人に変人2人
この空間で人間を主張するのは無理があることに気づいた。

開き直っても態度が変わらないところを見るに、カマをかけたワケでもなさそうだ。

私は完全に諦めて、ヘルタとスクリューガムから模擬宇宙に関する説明を受けた

「＿以上が模擬宇宙の内容よ」

『…なるほど、私のデータが少なすぎて模擬宇宙で再現できないのか』

「はい、仰る通りです。最後に人間の星神が出てきたのは宇宙蝗害の頃ですから」

『模擬宇宙内に存在出来ているんだよね？人間は与えた？』

「当たり前じゃない！社交性をMAXにしているのに、一度も私たちの前に出てこない。
それどころかデータ改変時に逃げるのよ」

『模擬宇宙の私ナゾすぎるな…』

「全くだ。星を開拓のアキヴィリに見立てても出てこなかったと聞いている」