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疲れたようにため息をつく安吾の背中を見つめる。……安吾って、男の人にしては華奢だよなァと呑気なことを考えていると安吾が急にこっちを向いた。
「わぁぁぁ……安吾さんや、如何し」
 何時ものように少しおちゃらけたように言葉を紡ごうとしたところが彼の怒りを買ったのだろうか。無言で肩を掴まれる。瞬きなんてさせない、とでも云うように彼は珍しく荒々しく唇を重ねた。女性らしくない声に彼は目を細め、肩に置いていた手を腰に移動し腰を抱き寄せる。
 彼が唇を離すと、酸欠でぼーっとする頭では何も考えられないようで私の頭は彼の胸板に押し付けられた。一見細身で筋肉がついていないように思われる彼の胸板はしっかりとしていて固かった。
「A。僕のこともちゃんと見てください」
 顔が真っ赤に成り、安吾の男らしさに思わず頷きそうに成ったときタイミングよく現れたのがシャワーを済ませた作之助だ。彼ならなんとかしてくれるのでは、と云う願掛けのような思いで彼に静かに助けを求めようとした時。彼は安吾から私を引き離し、私を抱きしめた。
 彼等の表情は見えないけれど、なんだか険悪なムードになっていることだけは判る。なんとか此の空気を明るくしようと彼から離れようとするとまた、安吾と同じように肩を掴まれる。唯違うのは彼には額をくっつけると云う段階があったくらいだ。彼は壊れ物を扱うかのように優しく唇に触れる。なんだかこっぱずかしくなり、目を瞑ると深い接吻が待っていた。
 唇を離し、顔が真っ赤になる私を彼は抱き寄せると安吾を睨みつけこう云い放った。
「Aは安吾のモノでは無いだろう」
「ですが織田作さんのモノでも有りません」
 頭上で火花が散っているのを見て乍、私はぼんやりと彼の胸板によりかかっていた。

夫候補→←Fairu.6 織田作之助×弟溺愛系妻×坂口安吾(曇天に笑う様リクエスト)



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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マリマリ - ドス君とゴーゴリ君でお願いします。 (2018年2月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
もふ子(プロフ) - マカロンさん» 遅くなってしまってすみません(^-^; はい、了解しました! (2017年11月5日 17時) (レス) id: b313acaf74 (このIDを非表示/違反報告)
もふ子(プロフ) - Junさん» 遅くなってしまってすみません(^-^; はい、了解しました! (2017年11月5日 17時) (レス) id: b313acaf74 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - リクで、中也さんと僕(芥川)お願いします! (2017年10月20日 16時) (レス) id: d2e6ec52ac (このIDを非表示/違反報告)
Jun(プロフ) - リクエストで太宰さんと森さんの二人を書いてくださいっ! (2017年10月19日 7時) (レス) id: 9dd92fd273 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もふ子 | 作成日時:2017年5月4日 22時

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