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12話 ページ13




「オンナの子、スキぃ!!
いっパイ、するぅぅぅぅ!!!」



気色悪い、呪霊だ。

こいつは2級か。

じゃあ1級は乙骨さんに任せるとしよう。



『今回は呪言を使おうか。

"動くな"』



動きを止め、短剣で斬った。



「ぁッいゃだぁ!!!!
ア"ァァァァ!!!」



『"爆ぜろ"』



ドーンッ



『ゴホッゴホッ
意外と喉にくるな。
早く乙骨さんと合流しなきゃ。』



怪我とかなければいいけど…

いや、乙骨さんに限ってそれはないか。

_______________

乙骨side



ドーンッ



今の音…もしかしてAちゃん?

大丈夫かな?もしかして大怪我を…!!



乙骨「…ごちゃごちゃ考えてもダメだ。
呪霊を祓っていこう。」



1番気配の強いところに。

もしかしたら、Aちゃんが1級と戦ってるかもしれない。尚更、早く祓わないと。



「グガガ」



乙骨「今は君に構ってる暇はないんだ。」



ザシュッ



中学校ともあって呪霊の量が多い。

……体育館の方から呪力を感じる。



乙骨「早く行こう。」



_______________

Aside



『はぁはぁ…』



1級は分かってたけど特級呪物、両面宿儺の指を取り込んでるなんて聞いてない!てか、指この学校にあったのかよ!


喉が潰れて妖狐達は出せない。

反転術式使いたいけど使っ待てる暇ない!

翠蓮の力は借りたくない。

てか、使わないって約束したし。



『ゴホッ』



「あぁソォぼぉぅ!!」



ドンッ



身体能力高くて良かった。

来れなければ今頃、死んでた。



「きミ、弱ぃ?¿おとこの方がァ強ぃ!!」



うるさいなぁ、そんなこと分かってるよ。

ちょっと余裕が出来たから、喉を直した。



『"潰れろ"


ゴホッゴホッ』



ドバッ



血が…ここまで使ったの初めてかも。



「潰れたァ、っぶレちゃったァ!」



確かに、呪力あまり込められなかったけど…

何で祓えないんだよ!



乙骨「Aちゃん!」



『お、…ごづ……さ、ん
ゴホッ』


乙骨「喉が…!今治すから…」



私は乙骨さんの手を止めジェスチャーで指示をした。


『(先に祓って。)』



乙骨「…!うん、分かった。」



それからは一瞬だった。

元々、体術に関しては映画、漫画みて分かってたけど…少し時間も経ってるからかもっと動きが早い。

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作者名:卵かけご飯 | 作成日時:2022年1月3日 22時

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