アカシア【呪術廻戦】

60話 ページ11

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それからというもの、真希と手合わせすることが多くなった。勿論、全敗。



『…っあぁ！！！』



真希「珍しいな、お前がそんなに大声出すなんて。」



『悔しいんだよ。

何回負けたと思ってんのさ。』



真希「でも、最初よりは動きは良くなってる。」



そう言われると少し自信は付く。

真希は変に嘘は吐かない。

私に対しては気を遣うこともしない。

心を許してるってことだろうけど。



『…真希は禪院家をぶっ潰すんでしょ。』



真希「…あぁ。」



『真希は強いよね。

本当に……羨ましいくらい……』



真希「…」



『……私はいつまで経っても加茂家の言いなり。

今だって…………』



このことは言っちゃダメか。



真希「今だって…何だよ。」



『何でもないよ。

手合わせしよ_______________』



ｶﾞｼｯ



真希に腕を掴まれた。

この目は言うまで離さない…って感じか。



『……もしかしたら婚約させられるかもしれない。』



真希「はっ…」



『まだ決定事項じゃないけど、もう16になった。
結婚出来る歳になったんだ。

婚約させられても可笑しくない。


でも、高専には通い続けるよ。』



真希「お前はそれでいいのかよ。」



『いい……わけないじゃん。

私は高専(ここ)に来てから変わった。
もう、ヘコヘコしたくないんだよ。


もしかしたら、加茂家と縁切るかも。

そしたら真希に頼るわ。』



真希「おう、そうなったら笑ってやるよ。」



『あはは、その方が助かる。』



本当に、真希が友達で良かったよ。

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