愛情31杯 ページ31
『……志麻さんは、優しいですよ。』
未だ志麻さんと抱きしめ合っているまま、声を出す
志「……"優しい"だけじゃ、なんもできんよ」
『………すっごく、優しいです。志麻さんは、私のことすごく気にかけてくれて、どこか出かける時に毎回何かあったら坂田さんに言えとか言ってから出かけます、
それに、会ったばかりなのに家に泊めてくれてます、
会ったばかりで、すごく仲良くなった訳でもないのに、いってらっしゃいとおかえりを言ってくれます』
ばっと志麻さんを引き剥がして目を合わせる
『うらたさんや、坂田さん、センラさんの言動が目立って見えるだけで、私は志麻さんの日常的な、無意識な優しさに救われてます』
、あ
私、何言ってるんだ
こんな説教みたいなこと言ったら、嫌われる
びくびくしながら下に向けた目線を志麻さんの方に戻すと、志麻さんはきょとんとした顔で私を見つめていた
志「ふっ…Aちゃんって絶対モテるよなぁ」
ふふっと笑った志麻さん。
今のどこにモテる要素があったんだろうか
志「Aちゃんのこと慰めるはずやったんやけど……情けないところ見せてごめんな」
ぽんっと頭を撫でられる。
…何かがモヤモヤした。
『…子供扱い、しないで……』
ただ、少しだけ、普通に愛されたいと思ってしまった
志「ッ、A…ちゃん、?」
名前を呼ばれてハッと志麻さんの顔を見ると
びっくりしているような、心配しているような顔をしていた
『っ!ご、ごめんなさい!!』
自分でもびっくりして、部屋から飛び出した。
『嫌われた…かな、』
とん、とん、と階段をゆっくり降りているとリビングの方から怒鳴り声のような声が聞こえて、気になってドアの近くに行くと声の正体はうらたさんだったらしい。
そんな声は初めて聞いたから、
心臓が静かに鳴って冷や汗が垂れた。
セ「ちょっ、うらたん!一回落ち着いて!」
う「何がだよ!落ち着くのは坂田の方だろ!!」
がたんっという音が聞こえて体がはねる。
う「センラが行かなかったらどうなってたかわかんねぇんだぞ!」
セ「うらたん!!」
う「っ、わかったって…。…坂田、約束したのになんで、傷つけるようなことしたんだよ……」
約束…?
坂「……別に、傷つけるつもりやなかった…」
涙ぐんだ声で、ゆっくりと静かに声を出した坂田さん。
『っえ、』
なんで坂田さんが泣いてるんだ、
いつもの調子は、?
まるで別人みたい、
と思った瞬間、誰かに耳が塞がれた
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2023年2月23日 23時) (レス) @page44 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ひとしずく(プロフ) - 夢女子S氏さん» わぁぁ、!!!ありがとうございます!!!! (2021年8月19日 12時) (レス) id: f9543978f7 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - 最高ですっっ!! (2021年8月17日 10時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
ひとしずく(プロフ) - うささん» はじめましてー!!ありがとうございます!がんばります!!! (2021年5月28日 23時) (レス) id: f9543978f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひとしずく(プロフ) - leinさん» 初コメありがとうございますー!!!こたぬきさんを他の皆さんにときめかせることが出来て嬉しいです!!!!めっちゃありがとうございます!!(?)更新がんばります!!!! (2020年11月8日 14時) (レス) id: f9543978f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひとしずく x他1人 | 作成日時:2019年11月25日 19時