60．戸惑 ページ30
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拓也さんに告白をされた次の日の早朝。
私は「ありがとうございました。行く宛が見つかったので、今までお世話になりました。」
と、メモを残してオーラルハウスを去った。
本当は直接会ってお礼をしたかったのだが、きっと寂しさが勝ってしまう。
帰ることを躊躇ってしまうだろう。
短い間だったが、ここで過ごした日々は私にとってかけがえのないものだった。
「ありがとう…ございました」
日が暮れるまでの時間は、とにかくメンバーに合わないように図書館に籠った。
その間、図書館で例の本を探してみるも、何故か見つけることができなかった
仕方なく、覚えている範囲の情報を適当な紙に記し、ポケットに忍ばせた。
これで記憶が消えたとしても、拓也さんを過去に戻す方法を伝えることができる。
「伝えることができれば…の話だけどね」
私は…ちゃんと、拓也さんを過去に戻すことができるのだろうか。
彼は…過去に帰りたいのだろうか。
(……もし、俺たちが普通の人間だったらどうなってたと思う？)
この過去に戻る前の、拓也さんの言葉を思い出す。
「…そんなの、決まってるじゃないですか…」
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ゆき(プロフ) - pさんありがとうございます！時間が少し取れるようになってきたので、またゆるゆると更新していきます！ (2021年1月26日 20時) (
レス) id: 71c19dbaab (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - 更新ありがとうございます！ 続きがとても楽しみです(≧∀≦) (2021年1月24日 12時) (レス) id: 7148025d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2020年9月7日 2時
