51．君のことが ページ21
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たくみと遭遇した日、食事中にAちゃんがとんでもないことを言い出した。
「私ね、昔男の人に襲われたことがあるんですよ。」
「…え？」
あまりに唐突のことだったため、持っていた箸を落としそうになった。
「きゅ、急やな…どしたん…」
「なんとなく…それで、それを助けてくれたのがたくみだったんです。
それがきっかけで付き合う事になって。」
Aちゃんは気にせず淡々と話し始める。驚きは隠せないが、そのまま話を聞いた。
「付き合ったのはいいけど、やっぱり男の人が恐くって。恋人らしいこともあまりできなかったんです。」
「けど、あいつもそれわかってて付き合ってたんやろ？」
「そうですね…それに、そういう事もしてなくはなかったんですけど…あんまり好きじゃなくって…
だからかな、未来と浮気されちゃって。」
あははと笑いながら話しているが、Aちゃんの目は悲しそうだった。
「…急にごめんなさい、こんな話しちゃって…」
「…どうして急に話そうと思ったん？」
「さあ…なんででしょうね笑
…ただ、助けてくれた拓也さんが、あの日のたくみと重なって見えたからかな…」
「ま、あんなクソ野郎なんかと同じにはならへんけどな！」
「ふふっ…そうですね！」
悲しそうな顔はやめてな、俺も悲しくなるやん。
Aちゃんの悲しい顔は見たくない。
俺はAちゃんを笑顔にしたい。
――――俺は、Aちゃんのことが好きだから。
「それにね、拓也さん。別れた後にわかったことがもう一つあるの。
実はね――――」
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ゆき(プロフ) - pさんありがとうございます！時間が少し取れるようになってきたので、またゆるゆると更新していきます！ (2021年1月26日 20時) (
レス) id: 71c19dbaab (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - 更新ありがとうございます！ 続きがとても楽しみです(≧∀≦) (2021年1月24日 12時) (レス) id: 7148025d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2020年9月7日 2時
