検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:3,252 hit

あわてんぼ委員長 ページ5

8月。


蝉の声が耳を劈く季節。



そして何より……






暑い。



「あ゛ぁ゛〜……」


ギラギラと照りつける太陽の下、
私は1人のろのろと歩いていた。



「忘れ物なんかしなきゃ良かった……」


そう……私、学校に教科書置いてきちゃって……


せめて夏休み初日はゆっくりしたかったなぁ……


⋆。˚✩



✩⃛∗*゚

【月ノ森学園 1-A教室】


「ふぅ、あった……」

汗だくになりながら、ロッカーに残っていた
教科書を鞄に詰め込む。



鍵開いてて良かったなぁ……

忘れ物したなんて言ったら先生になんて言われるか……汗





早めに帰ろ……などと考えていた、その時。

廊下から「バタバタバタ!!」と物凄い足音が聞こえて来た。


ヒェッ…こ、これ絶対先生じゃん……


!!怒られるやつじゃん!!


足音はどんどんこちらに向かってくる。



それから間もなくガンッ!と音を立てて扉が開かれた。


うぅっ……と目を瞑る私。




「……わ!!……良かったぁ〜……扉開いてた!!!」



「……え??」


この声……




「つくしちゃん!?」


「っひゃあああああああああ!!!」



突然の私の声に、彼女のツインテールが飛び上がる。


そう。つくしちゃんだ。



「び、びっくりした〜……なんだ、如月さんかぁ……」


私の姿を見て、ホッ……と胸を撫で下ろす。



「も、もしかして如月さんが鍵開けてくれたの!?」

ずいっと前のめりになるつくしちゃん。


「えっ!?あっ、いや、元から……」


「うわぁぁぁん!ありがとう如月さん!!助かったよ〜!!」


涙目になって、私の肩をガッシリと掴む。


どうやら私の声は聞こえていないみたいだ。



「それに……委員長が忘れ物したなんて知られたら……ごにょごにょ……」


「ん??」


「いっ、いや、何でもない!!よ!!……そ、そうだ!!!」



急にかしこまって、こほんと咳払いをするつくしちゃん。


「如月 Aさん!
どうかっ、私達の”マネージャー”になってください!!!」

そう言ってすごい勢いで頭を下げる。



え、ま、まねーじゃ……?




……マネージャー!!!?!??

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←作者コメント!Part1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:バンドリ , 夢小説 , Morfonica
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あかね - しろちゃん可愛いなぁ〜って改めて思えたんですけど、更新が…(( (2021年11月12日 1時) (レス) id: 8662c48991 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪苺ゆき | 作成日時:2020年7月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。