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入ってきたのは渦中の人間、巳波だった。
巳「…最近お2人、一緒にいること多いですよね。」
『噂をすれば…』
巳「その台詞前も聞いたんですけど、あなたたち私のことしか話さないんですか？」
亥「こいつが話し出したら巳波のことしか言わないんだもん。」
ド正論。
巳「それで今日は？一体私のどんな話で盛り上がったんですか。」
『えっとねー…』
亥「オレちょっとトイレ。巳波ハンカチ持ってる？」
巳「ジェットタオルありますよ。」
亥「あ、ていうかAまた唇割れてる。」
巳「いい加減言われる前に気づいてください……ほらこっち向いて。」
『おかしいって。』
亥「っていう話。」
巳「…なるほど。」
自覚はあったのだろう、割とすんなり理解してくれた。
ちなみに気付かぬうちに唇バッキリは本当らしいので、流れでそのまま塗ってもらった。
『巳波そんな潔癖症じゃないでしょ？潔癖症にしてもなんで私は大丈夫なのさ。』
巳「いえ…そんな大した理由ではないんですが、」
若干渋い顔をした巳波は、バッグからハンカチやらペンやらを取り出した。
巳「宇津木さんに私物を貸した時、『意外と可愛らしい趣味してるんですね』と悪気も無く言われたので、気にしてしまって。」
亥「その気にし方が女子みたいってツッコんでいい？」
巳「やめてください、結構本気で悩んだんですよ。」
『待ってお兄さんそれ私のです。』
巳「え？」
『え？』
見つめ合って数秒。
『裏にピンクの刺繍ない？私の名前書いてある…』
巳「……あら、本当だ。失礼しました。」
『あっ……もしやこれ巳波の？』
巳「あ、それが私のです。」
『うわぁごめ〜ん入れるとこ間違えたんだ。』
亥「なんでその色同士で間違えるんだよ。」
巳「うちの妹はおっちょこちょいですので。」
亥「巳波は甘すぎ。A限定で。」
『なにヤキモチ？可愛いねぇ巳波。』
亥「そういうんじゃ…」
少し赤くなって目を逸らす悠くんの頭を巳波と2人で撫でていれば、なんでこういう時だけ息ぴったりなんだと拗ねてしまった。
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なつめみく - わあああ凄いです！ﾐﾅﾐﾁｬｧﾝ大好きなんで助かります、！！にしても文かくの上手すぎてめちゃめちゃ読みいってた、！！ (9月30日 22時) (
レス) @page46 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます できればですがユキくんの妹の特権を書いて欲しいです お体に気をつけてくださいね (8月3日 1時) (レス) @page46 id: 8a945fb4c9 (このIDを非表示/違反報告)
koguma62(プロフ) - 完結おめでとうございます！巳波の続編読みたいです！最近熱中症で倒れる方多いので天野さんも体調に気を付けてくださいね(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (8月3日 0時) (レス) @page47 id: eb36b314f5 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎日にやけながら読んでました。作者の部屋を見たのですが、陸くんの小説が見たすぎます...天野さんの物語の雰囲気というか語彙とかお話の進め方がすごく好みなので..とっっても書いて欲しいです...これからも応援してます！！ (8月2日 19時) (レス) @page46 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
富田菫(プロフ) - 今回の話も最高でした！続編ぜひ見たいです(*^^*) (8月2日 8時) (レス) id: cd0b8d30c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天野いろは
| 作成日時：2023年6月21日 13時
