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結局、TRIGGERのスキャンダルへの疑いが綺麗に晴れることはなかった。
私も何かしら働きかけようと思ったけど、三人揃って「危険だからやめろ」と意地でも参加させてくれなかった。
名を馳せた英雄がいつか滅びるように、新しい英雄が生まれることもある。
今までだってそうだった。これからだってそうに違いない。
そんなことはわかっているけど、
「Ladies and gentlemen！
オレたちの歌が聞きたいか！？」
こんな形で、"彼"の正体を知ってしまうなんて。
「…Aちゃん？」
『！』
後ろから声を掛けられ、勢いよく振り返った。
私の表情を見て心配したのか、彼＿＿天さんは怪訝な顔をしながらも近づく。
九「…どうしたの。」
『……あの、人、』
ミントグリーン色の髪を持つ彼を指すと、天さんは少しだけ顔を歪める。
どうして、そんな顔をするの。
『…同じクラス、なんです…
月雲でデビュー、するなんて…』
九「…彼にはあまり近寄らない方がいい。」
『どうして…？』
いやだよ。あの人は良い人だもん。
月雲了の味方だなんて、そんなことあるわけない。
九「…彼の思考は危険だ。下手に近寄ったら、君に被害が行くかもし」
『違う！！』
大声を出した私を、天さんは驚いたように見つめた。
『危険なんかじゃない！
あの人はっ…優しい人です…！』
九「……」
『や、さしい、ひとなんです……』
自分に言い聞かせるみたいに言葉を繰り返す声があまりにも弱々しくて、腹立たしくて。
公共の場だということも、同業者の前だということもわかっているのに、涙がぼろぼろと零れ落ちた。
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みっきー(プロフ) - わーん更新してくださってありがとうございます！！またたのしみがふえました♡ (1月19日 13時) (
レス) @page34 id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
花松ロン(プロフ) - 初めまして！！初めて読ませていただきました！すごく面白いし、読んでる途中で私まで泣いてしまったりしました笑続きが読みたいです。更新待ってます！ (6月21日 10時) (レス) @page33 id: 3241c90ca3 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 更新してくださってありがとうございます！！続き楽しみに待っていたのですごくうれしいです´`* (2022年3月5日 1時) (レス) id: cb8c8181fe (このIDを非表示/違反報告)
天馬咲希 - 続き嬉しいです！！これからも更新頑張ってください！ (2021年10月3日 0時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天野いろは
| 作成日時：2020年12月23日 21時
