黒 ページ18
書類執務室。
運ばれて、降ろされた場所にはそう簡潔に書いた札があった
なんて思いながら
この扉、めちゃくちゃ重そう
と考えていた。
おもいだけに
Aは心中そんな言葉遊びをしながら、次にくる文字の羅列に心を踊らせる
『…よし、鬱あけてくれ』
｢はい…ただいま｣
ガチャ
という音がなり扉が開くとそこには、
紙束
紙束
そして紙束。
『…。』
Aは目を見開いて、
上に積まれている紙束の頂上を見る。
｢…あぁすまない。今手が離せないので、追加の書類は置けるとこ…！？｣
低い声でそう聞こえてくる。
『え…？』
この部屋の光景に驚きの声をあげた
｢…？あ？どうしたグルさん
急に固まっ…｣
『…何ここ』
先程の低い声の反対側から新しい声が聞こえる。
けれどもそれは、Aが洩らした驚愕の声で、低い声の主同様に固まってしまった。
バサバサっと紙が数枚落ちる音と共に、
2人の声の主達が紙束の山を避けて入口前、Aの前に現れて、膝を付き、頭を下げた
｢お初にお目に掛かります。A国王陛下。｣
その内の金髪のメガネの男が口を開いた
｢本日はコチラにいらっしゃるとは知らず、
このような散らかった場所に案内してしまうことを大変心苦しく思います
質問をしてもよろしいでしょうか？｣
『ん。』
金髪の男は顔をあげる。見えたのは紅い瞳。
｢痛み入ります
此方はご覧になられました通り紙束だけのつまらない場所にございます。本日はコチラの見学にこられたのでしょうか？｣
『…』
Aは首を横にふった
｢…？左様でございますか｣
『文字読みに来たゾ』
｢なるほど、文字。
文字ですか…？｣
『…文字。』
｢…｣
『みたらまずい物でも？』
｢いえ！そういう訳ではございません！｣
『そうか、ならやろう
予想よりも溢れかえっていてビックリ…した
ここはいつも…？』
｢はい。いつもこのような感じです｣
『…書類や整理は誰が？』
｢…私が｣
『…そこの者は？』
Aは金髪の後ろでずっと頭を下げる赤いマフラーをした男を指さした。
｢…申し遅れました。
私はグルッペンと言います。ここの管理を申しつかっております。
こちらは…。その…｣
グルッペンは、後ろを少し振り返っては、眉を歪ませ言葉を詰まらせた
｢この量を1人で回しきれなく、ここを手伝って貰ってる、私の友人でして…｣
｢その、あまり身分が高い者ではなく…
名乗らせても大丈夫でしょうか…？｣
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グラ - 折角出会えたのになぜ…更新を願う今日この頃 (3月26日 1時) (
レス) @page32 id: 35655b53f5 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の子(プロフ) - まじでずっと更新待ってました。ありがとうございます。この作品大好きです (6月21日 0時) (レス) id: 6d1c390153 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！少年少女とd！の皆様がきっと性癖なんだなって最近気づきました(笑)これからも絶対に好きになる文章を書くので楽しみにしててください！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！めちゃくちゃ励みになります！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - すこさん» コメントありがとうございます！文章よ！降ってこい！と祈りながら完結目指したいと思っております！絶対に良い！と言わせてみせるので！！これからも応援よろしくお願いします！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いかずち∀ | 作成日時：2019年9月10日 19時
