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烏丸「…い、A。
おーい」
「はい!?」
周りからチクチク刺されていたけど、まさかとりまるが近くで私のことを呼んでいたなんて気づかなかった…。
烏丸「気づかなかった?大丈夫か?」
「うん、ごめんね。ちょっと授業の挨拶について考えてた。」
烏丸「授業の挨拶?」
「あはは、気にしないで…」
おいこら、周りの人たちも「は?」って思ってるのバレてるからな。
烏丸「そうだ。昼休みに、影浦先輩の所に行こうか。影浦先輩はたしかC組だったな。そこの階段を上がってけばいける。」
「いく!
あー、えっと、昼休み?って、あとどれくらい?」
烏丸「あと3回授業受けたあとの休み時間だ。
昼飯を食べる時間だから他の時間の休み時間より長いんだ。」
「へぇー。じゃあ、昼休みに、ね!」
ついに影浦先輩と会える…!どんな人なんだろう?
でも、昼休みはまだまだ先なのね…。
烏丸「あぁ。
レイジさんからの弁当あるな?それを準備してここで待っててくれ。
迎えにくる。」
「わかった!」
烏丸「じゃあ、俺はそろそろ行くけど、
クラスメイトとは穏便にな。」
「はぁい。」
''ぜんしょします''
・
烏丸side
バイバイ、昼休みね!
と小さな手を振って自分の席から俺を見送るA。
健気なこの子を、俺は守りたい。
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時