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出水side
朝起きて学校に行く準備をする。
髪を整え、制服に着替える。
教科書はロッカーの中に詰め込んであるから慌てて合わせる必要は無い。その代わりに今日は防衛任務入っていたか確認をする。今日は諏訪さんとこの前に入ってる。
「いってくるー!」
玄関を飛び出し、学校への道を急ぐ。ついついのんびりしてしまった。この時間になっちまうと…
緑川「あ!いずみん先輩はっけーん!」
米屋「お、ほんとだ」
緑川と米屋に見つかる。
というか、見つかった。
別にいいんだけどこいつらと会うと絶対遅刻すんだよな。
ま、いいか。
出水「はよー」
緑川「おはよ!」
米屋「はよー」
口々に挨拶を交し、歩き出す。緑川とは途中まで道が同じだ。
昨日の宿題がどうだとか、この前の防衛任務がなんだとか、たわいもない話をしながら歩を進める。
緑川「あれ?あそこにいるのって迅さんじゃない!?」
そういったのは緑川だった。あそこ、人の家の屋根の上には確かに迅さんがいた。何してるんだ?あんなところで。怒られるんじゃ…。
緑川「何してるんだろうねー?」
米屋「あれじゃん?見回りしてんじゃん?」
緑川「あー、だからあんな高いとこにいるんだ!呼んだら気づくかな?」
迅さんは緑川に呼ばれずともこちらに気づき、手を振った。俺らがここ通るのが視えてたのか?
迅「よお、3人とも。学校か?」
緑川「そうだよ!迅さんは?見回り中?」
迅「まぁそんなとこだな。」
颯爽と屋根から降りてきて俺らの目の前に来る迅さん。まじで何してたんだ?
迅「それと、この青春ボーイに用があってね」
「「青春ボーイ?」」
2人揃って首を傾げる。仲良しかよ。
というか青春ボーイて…。
米屋「お?なになに、弾バカ、青春しちゃってる感じー?」
緑川「え!いずみん先輩、好きな人いるの!?」
出水「うっせぇ!ほらさき学校行っとけよ!!!」
恥ずかしさから2人をしっしと手で追い払う。
迅「まぁ、別に聞かれて困る話じゃないからいいんだけどね。」
2人がいる未来も見えてたし、ちょうどいいから聞いてってよ
そう言って迅さんは話し出した。
彼女の身に危険が迫っている、と。
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時