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夢主side
「おはようございます…」
朝起きると、いい匂いがする。
その元であるリビングに向かう。今日の朝ごはんはなんだろう?
リビングに入ると、すでにヒュースが起きてきていた。
しおりさんが朝ごはんを作っていて、そのお手伝いをしている。
宇佐美「あ、おはよう〜」
ヒュース「ふん、遅いぞ。」
それぞれが挨拶を返してくれる。ヒュースのあれもちゃんとした「ヒュース語」の挨拶だ。
「ふん、遅いぞ」は、「起きてくるのが遅かったが、よく眠れなかったのか?」だ。
こういうのを「つんでれ」って言うらしい。とりまるがいってた。
「あ、しおりさん、手伝います!」
宇佐美「わ、ありが…」
そう言ってパタパタとしおりさんに駆け寄ると、目をまんまるにしてその次の瞬間、吹き出した。なんて言うんだろう、ペットとかに向ける感情がささってくる。
ヒュースは不快だと言う感情と共に顔をしかめる。
???
何が言いたいんだ?
2人の感情が真反対すぎて分からない。
「あの、どうかしました?」
宇佐美「ううん、ごめ、ふふっ、いや、かわいいなぁ、ってふふっ、」
かわ、いい?
ヒュース「鏡を見てこい。」
「そんな遠回しに言わなくてもいいじゃん!」
というか鏡?
顔になんかついてるとか?
「うそぉぉぉぉぉぉぉ!?」
洗面所に行き、鏡に自分の姿をうつす。
そこには清々しいほど跳ね上がった寝癖がついた私がうつっていた。
あまりの衝撃につい叫んでしまった。
「どうしましょう、しおりさん…これ…」
ヒュース「昨夜髪を乾かさずに眠るからだ。」
「だって昨日は色々あって眠たかったんだもん!しょうがないじゃん!」
宇佐美「まぁまぁ、2人とも落ち着いて。ちょうどできた事だし、まずは座って朝ごはん食べよ?」
ヒュースが喧嘩を売ってきたけど、しおりさんに止められてしまってはやめるしかない。
それに私は寝転がってただけだしー!そう。昨日迅さんに会ったあの後、部屋に戻ってベッドに寝転がり、朝を迎えた。実に約4時間ほぼ同じ体制で寝転がっていた。
…そんなことは言えず、私は大人しく椅子に座り、2人が用意してくれた朝ごはんを頬張る。もちろん美味しい。
しおりさんはものすごくご飯を早く食べて、ちょっと準備してくる〜!と言ってどこかに行ってしまった。
宇佐美「さて!」
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時