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「こんばんは、迅さん。」
迅「よぉ、いとこよ、今暇?」
私が挨拶したのと、後ろから声がかかったのは同時だった。私は迅さんがこちらに向けてくる感情を読み取り声を発し、迅さんは私が今日の今ここに来る、その未来を視てここにいるのだろう。
「どうしたんですか、こんな夜遅くに。」
迅「いやぁ、眠れなくって、
って言っても信じて貰えないかな?」
「はい、信じませんね。」
迅さんはわざと私に嘘だと伝えるように感情をぶつけてくる。
某人気モンスターアニメの悪役風に言えば「やなかんじぃ」だ。ちなみに某人気モンスターアニメは陽太郎に見せてもらった。個人的には「ブイブイ」が1番好きだ。あのもふもふ、触りたい…。
ヒュースは口には出さなかったけど、「ヌメヌメヌラ」が出てきたときに目をかっぴらいていた。かわいさにやられたのだろう。かくいう私も危なかった。あのなんとも言えない表情はかわいい。わかる。
「ほんとの用事はなんですか。」
迅「…」
「?」
迅さんはさっきのおちゃらけた雰囲気をガラッと変えて、真面目な感じで何も言わずに私に近づいてくる。え、なに!?と思い、感情を読み取ろうとするが、何も読み取れない。
じん、さん、?
どんどんと近づいてくる迅さん。今まで感情を読み取って次の行動を考えていた私にとって、今の何も感じとれない迅さんはとても怖くて。
動けなかった。
ただただ、止まらない迅さんを見つめることしか出来なくて。
口と口が、重なっ
迅「なんてね!あはは、びっくりした?」
「は、」
びっくりしすぎて声が裏がえる。
急にフラットな迅さんになり、目を白黒させる。それが面白かったのか、文字通りお腹を抱えて笑う迅さん。
「そんなに笑わないでもいいじゃん!」
迅「ごめんごめん、あはは、これからの展開が気になってさ、ははっ、」
謝りつつも笑い続ける迅さんに怒りと恥ずかしさを覚えながら、違和感を覚える。
「これからの、展開、ですか?」
迅「そ。これから、君と君の周りの展開。
この今の反応次第で周りが大変になるかどうか分かるんだけど…」
私が周りに迷惑をかけてしまうかもしれないということ…?それは、だめ、
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時