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夢主side
夜ご飯の後、小南ちゃんに誘われて一緒にお風呂に入った。お風呂から上がると、とりまるはもう家に帰っていて、支部長がココアを入れてくれていた。
ココアを飲み終わる頃、小南ちゃんはもう寝ると言って部屋に入っていった。
最後に「あんたも早く寝なさいよ」と言って。
私は「うん、分かってるよ。おやすみ」と返した。
ヒュースは最近陽太郎と一緒に寝ているらしい。
ヒュース、もう陽太郎に頭上がんないね。
遊真は今日は散歩日和だ、とか言ってどこかに行ってしまった。
散歩に行く前に支部長のココアは飲んでいた。
私は、
私も、遊真と同じくトリオン体の身だ。夜は眠れないし、痛みも暑さも感じない。
だから、眠る必要はないのだけれど…。ここの人達にはそれは言っていない。遊真にはバレちゃったけど。
「なんで？」って遊真に聞かれた。
なんで言わないの？、と。
彼らしい率直な質問だと思った。
私はこう答えた。「他人からの同情されるほど悲しくなることは無いからだよ。」
「遊真なら分かるでしょ？」
遊真は一言、「そうだな」と言ったきり、それ以上は言及してくることはなかった。
遊真なら、わかってくれると思ってたよ。
だって、同じ環境に置かれているもんね、私たち。
「わ、いい天気！」
どこに行くともなく適当に支部の中を歩いていた。
支部の中にいれば、たとえ夜遅くに見つかっても「なんだか寝付けなくて」や「目が覚めちゃって」など、言い訳が聞くからだ。
外にいるとなんにも知らない人からしたら不安要素にしかならないことを私は知っていた。
最終的に屋上にたどり着いたわけだけど。
屋上からは満天の星が空一面を覆い尽くしていた。私の故郷は雨ばかりが降るところだったから、星なんて滅多に見れかった。だからここ、玄界に来て感動したことトップ10に入る。
そして私は口を開いた。
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作者名：四希 | 作成日時：2022年1月5日 23時
