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「お昼、何も言わずに逃げちゃってごめんなさい」
出水「え、?」
俺の予想は大きく外れ、逆に転校生は謝ってきた。
そのせいで変な声が出てしまい、米屋に笑われる始末。
笑うなし!
出水「あー、いや、俺の方こそ急に声掛けて悪かったし、おあいこ?じゃん?」
「おあいこ?」
烏丸「2人とも悪かったから、プラスマイナスゼロってことだ。」
「おあいこ」という単語の意味が分からなかったのか、京介にきいている。
え、おあいこってそんな難しい言葉だっけ???あれ??俺がおかしい感じ???
「おあいこ、出水さんと、」
なにかに納得したのか、こくこくと頷く転校生。
米屋「じゃ、仲直りもしたってことで、京介と転校生ちゃんはこの後用事あるの?」
烏丸「この後っすか?特にないですね。お前は?」
「私も、あとは玉狛帰るだけ…です…。」
この転校生、家じゃなくて玉狛に住んでんのか?
じゃなくて、米屋のやつなにナチュラルにこの後の予定聞いてるんだよ、ナンパか?
米屋「よっしゃ、用事ないんだったら、本部行って個人ランク戦しねえ?」
「えっ、」
烏丸「すんません、こいつまだC級なんで米屋先輩とは個人ランク戦出来ねえっすよ。」
断られてやんの笑
でも、1本手合わせ願いたいのは分かる。京介がこんなにベッタリなのは初めて見たし。
米屋「そっか〜…あ、ならC級同士のポイント稼ぎ見るだけならいいだろ?」
烏丸「まぁ…そっすね
お前はどうだ?」
「見られるだけなら、いいよ。」
米屋「おっし、んじゃ本部行くぞ本部!」
トントン拍子にことが進められ、いつの間にか俺たちは転校生の模擬戦を見ることになった。
まぁ別に俺も気になってたからいいんだけど。
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時