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少女の口からは震えた声が漏れ出た。
目にはたくさんの涙が溜まり、今にも溢れそうだ。
三輪「こちら三輪。被害者がいる模様。慎重に対応に移る。」
米屋「米屋了解」
奈良坂「奈良坂了解」
小寺「小寺了解」
出水「太刀川さーん、俺らはどうします?」
三輪は状況判断が馬鹿みたいに早いな、なんて呑気に思い
ながら、太刀川さんに指示を仰いだ。
太刀川「出水、追尾弾準備しとけ。」
太刀川さんは内部通信、俺と太刀川さんだけにきこえるようにしてそう言った。
太刀川「あー、こちら太刀川〜。太刀川隊、三輪隊と同じく対応に移る〜。、」
出水「…」
太刀川「おーい、出水聞こえてるかー?」
出水「あっ、はい、出水了解!」
内部通信の指示への驚きのあまり、反応が遅くなった。
一応指示通りに追尾弾をいくつか出して家や塀の影、他のやつが気づかなさそうなところに、でも確実に当てられるような場所に設置していく。
太刀川さんは何を感じた?
何が頭の中にある?
そんなことを考えながら。
三輪「おい、お前。」
「っ!」
三輪が少女に声をかけた。
て、そんな声のかけ方じゃ向こうもビビるだろ…。
見た目的には中学生くらいで、髪が長い。
身長も150くらいだから、俺らがゾロゾロと迫ってきたらそらビビるわな。
米屋「しゅーじぃ…。お前、下手くそかよ笑」
三輪「な…陽介…。ならお前がやれ」
米屋「ほいほーい」
そんな適当な返事をして、少女の前に座り込む。
米屋「おじょーちゃん。まずは〜、、
怪我してる?」
(首振る)
米屋「じゃ、誰か他に怪我してる人は?」
「おかあ、さん。」
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時