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三輪「こちら三輪隊、三輪だ。聞こえるか、」
ざざっとノイズが一瞬入り、通信が入れ替わる。
太刀川「こちら太刀川。そっちはもう戦闘中か?こっちはもうすぐ着く。
俺の分、残しとけよ?」
三輪「こちらは隊全員で応戦中。
それと、残っているかどうかはあなたのスピード次第です。では、戦闘に戻ります。」
ここで三輪との通信は途切れた。
すぐにトリオン兵が目の前に見えた。
もちろん三輪と槍バカもいる。
スナイパー組は…あー、いつものあの射線通ってるビルか。スナイパーってよくあそこにいるよな。
あのビル、すっげえ高いし、どこでも射線通るもんな。俺もあそこから弾ぶっぱなしてみてぇ。
太刀川「出水、とりあえずあそこで固まってるやつら狙ってくぞ。」
全員の位置を確認し終わった時、タイミングをはかったように太刀川さんから通信が入った。
レポートの計画もこれくらい緻密にしてくれれば締め切りギリで慌てなくてもいいんだけどなぁ〜…。
ま、それは今はいっか。
出水「出水りょーかい!とりあえずこっちに意識向けさせます。」
太刀川「おーう、頼んだ」
頼まれた通りに、三輪たちの背後を取ろうとコソコソしている奴らに小さくてそんなに威力はないけど量多めの通常弾-アステロイド-をチクチクあてる。
これ、地味に嫌がられるんだよなぁ。だからこそ、こっちに意識を向けさせるのにピッタリだ。
出水「太刀川さん!あと頼みましたよ!!」
太刀川「あたり前田のクラッカー!」
国近「太刀川さん〜?それ古いですよ〜。」
太刀川「え、まじ?」
柚宇さんの的確なツッコミが決まった。
あたり前田のクラッカーとか今は小学生でも言ってないんじゃね?
そんな時代遅れなギャグを言った人と同一人物だとは思えないほどの手際、スピードでトリオン兵を倒していく太刀川さん。
やっぱこういうのに関してはすごいのな。こういうのに関してだけは。
太刀川「出水〜、こっちはもう終わる。三輪んとこフォロー入れ」
出水「え、もういいんすか?まだ残ってますけど」
太刀川「もう終わる。」
…かっけぇ。
出水「出水了解!
太刀川さん!緊急脱出しないでくださいよ!」
太刀川「あたり前田のクラッカー」
…それ、まだ使うんすね。
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時