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烏丸side
「は、はひっ」
影浦先輩の呼ぶ声に反応はしたが、目には涙がたまり、下唇をかんでいる。影浦先輩、こいつを眼力で殺すつもりか…?
影浦「俺と同じにおいがする。」
「は、い。」
影浦「まだ時間あるな。」
影浦先輩は時計を確認してそう言うと、「ちょっと待ってろ」と言い、再び教室の中に消えていった。
しかし、数分と経たないうちに戻ってきた。
影浦「おい、国近、鋼と穂刈知らねえか。」
国近「村上くんと穂刈くん?
ん〜、見てないかなぁ。
あ、あの二人じゃない?」
どうやら村上先輩と穂刈先輩に用があったが、教室内にいなかったようだ。だが、国近先輩が指した先の廊下にいるのはあの2人で…。影浦先輩は動いた。
影浦「おい、鋼、穂刈、てめぇら、どこほっつき歩いてやがった!」
村上「!?カゲ?どうしたんだ?」
影浦「次の授業サボるわ、よろ。」
村上「おい!?」
穂刈「嵐のように去っていったな、影浦は。」
それだけ言うと、またこっちに戻ってきた。
…もともとサボるつもりだったのか、それとも俺たちにそんなに時間を割いてくれるつもりなのか。
まぁいいか。
影浦「おら、ついてこい。ここじゃ話しにくいこともあんだろ。」
烏丸「ありがとうございます」
「ありがとう、ございます。」
2人で国近先輩にお礼をいい、見送られて影浦先輩の後を追う。
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昼休みが馬鹿みたいに長い(作者の独り言)
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作者名:四希 | 作成日時:2022年1月5日 23時