巴日和の妹ですが瀬名泉の妹です...？2

3_手芸部 ページ6

Aside

斎宮｢遅いのだよ｣

青葉「こんにちわ」


影片「んあー、お師さん、遅なってごめんなぁ〜…。



つむちゃん先輩、こんにちは〜。」


手芸部にはすでにお2人いらっしゃった。
ネクタイの色は、お2人とも、青。

「お師さん」こと斎宮宗さんがわたしを凝視してこちらへ近づいてくる。


…近づいてくる！？



斎宮「美しい…。名は何という？」



急に距離を詰められた挙句、手を取られる。
もちろんわたしの頭の中は真っ白だ。


A「っ…。」




黙りかかっているわたしを見て、不思議に思ったのか、斎宮さんはさらにわたしに顔を近づける。

斎宮「娘、大丈夫か？」




A「ひっ…。」



「怖い」それが頭の中を支配して、いよいよ倒れそうになる。


影片「お師さぁん、その子ちょっとトラウマがあるらしくて、人見知りなんよ。


あんまぐいぐい行かんとってあげてなぁ。」



すんでのところでみかくんが斎宮さんに声をかけた。



斎宮さんは「それはすまない。…大丈夫か？」と、慌てて手を離し、距離を取ってくださる。



青葉さんは「どうぞ。」もお茶をテーブルに置き、「座ってゆっくり話しましょう。」とおっしゃった。



私はその言葉に甘えて、「失礼します。」と一言言い、空いている椅子に座る。



A「お茶、いただきますね。」


出してくださったお茶を一口、二口と口に入れる。
あ、このお茶…


A「…わぁ、これ、潤麗黒茶ですね？

よく家でも飲む、お気に入りのお茶なんです。ありがとうございます。」



青葉「え、よく飲むんですか？


結構高いやつなんですけど…。ていうか、よくわかりましたね。」





高いかどうかはよくわからないけど、いつも家で飲むのは確かだ。



斎宮「して、名は何という？」


私が落ち着いたのを見計らって、斎宮さんが話を切り出す。

3_続き→←続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す