18_送迎 ページ24
七種side
七種「A、起きてください。もう着きますよ、A。」
乱「起きないね、A。」
初日、色々大変なことがあったらしく、疲れたのかゆすってもなかなか起きないA。普段は人前で寝たりなんかしないのに。
殿下からは「色々あったんだね。女の子のことを根掘り葉掘り聞き出そうとするなんて、紳士じゃないね!ふんっ!」と言われ、何も聞けなかった。
乱「あ、Aの家に着いちゃった」
静かにブレーキがふまれ、巴邸の玄関に車が止まる。扉の前には数名の従者。
いつ見てもでっけぇ家。
乱「どうする?A、部屋まで運ぶ?」
七種「いえ。閣下が運んでも、自分が運んでも殿下がうるさくなるので却下ですね。
そこにいる従業員に頼んで運んでもらいましょう。」
そこまで言って、扉の前にいる人を呼ぶべく、車のドアを開けようとした。が、ドアは自動であいた。
七種「あぁ、ありがとうございま…」
運転手が開けてくれたようなのでお礼を言いかけたが、自分のためではなかったようですね。
目の前にいたのは殿下。
日和「誰かを呼ぶ必要はないね。」
…遅くなるって聞いていたんですがねぇ…。
乱「日和くん。Aを頼んでもいいかな?
さっきから起こそうとしてるんだけど、起きないんだ。」
七種「殿下が来てくださったのならもう安心でありますな!
では、あとは頼みましたよ、殿下。
さ、閣下。お暇しますよ。、」
面倒くさくなる前に帰るが吉…さっさとずらかるに越したことはない。
日和「あ、2人とも、今日はもう遅いしね。うちに泊まっていくといいね。」
七種「え"」
乱「いいの?」
もう面倒くさくなった後だった。閣下が断れば俺も帰れるけど…
乱「久しぶりだなぁ、日和くんのお家。
楽しみだね、茨。」
七種「…あいあい」
この2人にはさまれて過ごすのか…。…そういえばジュンは…
日和「あ、ジュンくんもいるからね。」
…ここまで殿下のお守りしながら帰ってきたと思うと、同情が生まれる。
車から渋々降りると、同じタイミングで後ろにいた車からよろよろと降りてくるジュンの姿が。
目があう。
七種「お疲れ様です」
漣「お疲れ様っす」
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転校初日怒涛すぎやしないか…by作者
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四希(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます!数学がんばります泣 待っててくださるのめちゃ嬉しいです🫶 (2023年4月27日 23時) (レス) id: 17a6893690 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 数学がんばってください✨楽しみに待ってるので(≧∇≦)b (2023年4月25日 23時) (レス) @page38 id: 2b8ba8a6ae (このIDを非表示/違反報告)
クロ蝶(プロフ) - コメント返してくれてありがとうございます、これからもこの作品、推させていただきますね (2022年11月23日 20時) (レス) id: eb205e316d (このIDを非表示/違反報告)
四希(プロフ) - クロ蝶さん» わー!クロ蝶さん、読んでくださり、ありがとうございます! オチはまだ決まってないので、参考にさせてください! ジュンくんかっこいいですよね、分かります。私も小説書いてて、カッコよすぎんか、大丈夫???ってなってます笑これからもこの作品をよろしくお願いします (2022年11月20日 17時) (レス) id: 17a6893690 (このIDを非表示/違反報告)
クロ蝶(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。オチはジュンくんがいいです (2022年11月19日 1時) (レス) id: eb205e316d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四希 | 作成日時:2020年6月27日 10時