9_生徒会室1 ページ15
Aside
日和「A、よく来たね!ここに座るといいね。」
と、部屋主でもないのに自分の隣に座れ、とニコニコ笑顔でおっしゃる兄様。
それとは裏腹に、少し疲れたご様子の天祥院様。きっと兄様に振り回されたのでしょう。
天祥院「いらっしゃい、Aちゃん。どうぞ、すわって。
あ、はいこれ。お茶もどうぞ。」
先程、教室にお邪魔した時とは雰囲気が違ってみえる。
もう一度「失礼します」と言い、兄様の隣に座る。
日和「それで?英智くん。君は何か知っているね?
洗いざらい話すといいね。」
急に話を切り出されてなんのことかわからない。
A「ちょ、ちょっとお待ち下さい、兄様。状況がまだ掴めていないのですが…。お二人はなんのお話をされているのですか?」
私がそうきくと、兄様はぽかんとした。
ぽかんとしたいのは私ですよ!?
日和「なんの話って…
あの自称兄の不届き者の話だね。他に何を話すんだい?」
A「…っ。」
そういわれた瞬間、なぜかさっき見た夢が鮮明に頭の中に蘇ってきた。
「この子は?」 「孤児院で引き取ったんだ。 この容姿、さらに頭も切れる。 この娘は巴家にくるべきだと思った。 今日からお前の妹だ。血は繋がっていないが、この子はもう、家族だ。」 「わかりました、父様。 初めましてだね、僕は巴日和。今日から君の兄様だね。 よろしくね。」
日和「…A?大丈夫かい?」
コノヒトハダレ?
A「っ…!」パシンッ
夢のことを思い出し、心配してくださった兄様の手を払い除けてしまった。
A「…ぁ。申し訳ございません、兄様!お怪我はないですか!?
ごめんなさい、ごめんなさい…
ごめん、なさい…」
日和「大丈夫だよ。
僕も、Aも。」
そういって、私を抱きしめて頭を撫でてくださる兄様。
あの夢は嘘か、本当か。
それはわからないけれど、兄様は私を愛してくださっている。それは確かだ。信じられる。
実際に、こうしてくださっているのが何よりの証拠なのなだから。
大丈夫。
A「兄様、少し動揺してしまって…。申し訳ありませんでした。
もう、大丈夫ですよ。ありがとうございました。」
日和「うんうん、お礼を言えて偉いね。さすがは僕のAだね。」
……………
続きます
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四希(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます!数学がんばります泣 待っててくださるのめちゃ嬉しいです🫶 (2023年4月27日 23時) (レス) id: 17a6893690 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 数学がんばってください✨楽しみに待ってるので(≧∇≦)b (2023年4月25日 23時) (レス) @page38 id: 2b8ba8a6ae (このIDを非表示/違反報告)
クロ蝶(プロフ) - コメント返してくれてありがとうございます、これからもこの作品、推させていただきますね (2022年11月23日 20時) (レス) id: eb205e316d (このIDを非表示/違反報告)
四希(プロフ) - クロ蝶さん» わー!クロ蝶さん、読んでくださり、ありがとうございます! オチはまだ決まってないので、参考にさせてください! ジュンくんかっこいいですよね、分かります。私も小説書いてて、カッコよすぎんか、大丈夫???ってなってます笑これからもこの作品をよろしくお願いします (2022年11月20日 17時) (レス) id: 17a6893690 (このIDを非表示/違反報告)
クロ蝶(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。オチはジュンくんがいいです (2022年11月19日 1時) (レス) id: eb205e316d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四希 | 作成日時:2020年6月27日 10時