３１ ページ31
リヴァイside
ーーーーー
「せいしんびょう....？」
聞き慣れない言葉に首を傾げた
「精神、つまり心の病気ってこと」
「つまるところ、Aはその精神病ってヤツにかかっちまったってことか」
「うーん・・・多分ね」
「なんだ、はっきりしねぇな」
「精神病って、かかるのは調査兵くらいだしその殆どが診る前に死んじゃうんだ」
調査兵は心だけでなく、体にも傷を負うことが大半だから、とハンジは付け足した
「自分勝手なだけだろ.....現実から逃げてるだけだ」
他の調査兵は逃げずにこの現実と戦っているというのに
「リヴァイ、Aにいつもみたいに叱りつけちゃダメだよ」
「....普段から叱りつけている覚えはないが」
「精神病にかかっている人にいくら正論を解いても無駄だ。むしろ悪化する恐れがある」
「....俺はどうすればいい？」
「珍しいね、リヴァイがそんな事を言うなんて」
「Aが早く治らねぇと困るのは調査兵団だろう」
「・・・そうだね。でも、なにか.....腑に落ちないんだ」
ハンジは手を顎に当て、考えるような姿勢を取った
「Aにこの症状が現れたのは壁外調査から帰って数日経ってからだ。.....それまで何も起こらなかったのはおかしい」
「....とにかく今はAを治すことに集中する。何か分かったら教えろ」
「うん......」
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
「A、お前がもし何かを傷つけなければ治らないというなら、俺を傷つけて良い」
『・・・』
「お前が治るまで、面倒を見てやる」
今はいつもと違い落ち着いていた
「...お前が壁外調査の話を言いたがらないのは十分に分かったが、俺は真実を知っている」
ピクリとAが反応したのを見逃さなかった
「だから、お前が1人で抱え込むことに意味は無い」
毎日必ず言葉をかけてきた
「俺はお前を責めない。安心しろ」
そして、やっとここまでたどり着いたような気分だった
傷の回復も良好だった
・・・
・・・
だから分からない
Aが次の日に忽然と姿を消した理由が
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャア - 早く投稿してください！楽しみなんです！ (2017年5月5日 20時) (
レス) id: 26619773d6 (このIDを非表示/違反報告)
memoire(プロフ) - ジャンさん» いつもコメント下さりありがとうございます！ジャンさんのコメントに常々勇気づけられています。伝わり辛い文章ですが、これからもよろしくお願いします。 (2017年1月27日 1時) (レス) id: 2051205241 (このIDを非表示/違反報告)
ジャン(プロフ) - いいね！面白そ！頑張れ！ (2017年1月26日 15時) (レス) id: 565abb759a (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌(プロフ) - memoireさん» はい！覚えてくださっていて嬉しいです！受験……ｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ (2016年11月3日 19時) (レス) id: be15051a72 (このIDを非表示/違反報告)
memoire(プロフ) - 瑠歌さん» 穂乃花さんですよね！お久しぶりです(*^_^*)。穂乃花さんも受験頑張って下さい。受験経験者としては睡眠時間を確保することと、様々な場所で学習することをおすすめします。ちなみに私は家、学校、図書館等をローテーションしてました。 (2016年11月1日 22時) (レス) id: 2051205241 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：memoire | 作者ホームページ：http://memoire/blanc
作成日時：2016年4月9日 23時
