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リヴァイside
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月は高い位置から兵舎を見下ろしていた
冷え切った屋上の隅に1人たたずむ影があった
近寄りすぎない様にその背中に話しかけた
「何をしている」
『....月を、見ています』
声で誰か分かったのか、振り向く事さえしない
「お前は今まともに歩ける状態じゃねぇはずだ」
『どうしても...見たかったんです』
「・・・」
Aは半分楽しそうな声で返した
死にたいとか、殺してくれとかそんな事を言うと思っていた
せめて自分に泣きついて来てくれさえすれば、どうにも慰めてやる事ができたかもしれない
「もう十分に見ただろ。早く部屋に戻るぞ」
当然1人で歩ける様な状態ではないAを担ごうと、近寄った
『待って下さい.....あと、少しで手が届きそうなんです』
「は？」
意味が分からないと、思うよりも先に目に付いたもの
Aは月に向かって手を伸ばした
その手は鮮血に染まっていた
さらにAは壁の縁に座っていた
手を伸ばし続ける身体はどんどん前にずれていく
「やめろ、落ちるだろうが」
脇から手を挟み、手前に引き寄せた
『どうか私を放ってほいて下さい』
またも朗らかに返した
何かおかしい
さすがに気づいた
Aがまた落ちようとしないようにAに面と向かい、縁を外に屈んだ
『私は大丈夫ですから』
無垢な笑顔を浮かべるAを見て、純粋に気持ち悪いと思った
お前は今までそんな顔をして笑った事はない
「お前......やはり」
ゴソゴソと音が聞こえる
音がする方に視線を落とすと、そこは真っ赤に染まっていた
腹部あたりの衣服が鮮血に染まっていた
「おい、何して....」
服を捲ると、縫われたはずの傷口が開いていた
それをしていたのはA自身の手だった
「やめろ！」
手を捻り上げるとAは初めて呻き声を上げた
『....痛い....です』
痛いだと？
腹部の方がよっぽど痛いはずだ
「お前....自分が何をしているのか分かっているのか？」
今はお前の戯言を聞いている暇はない
早く手当をしなくてはならない
Aを抱えて屋上から建物内に入った
初めは弱々しくも抵抗していたが、途中でピタリとそれは止んだ
体に限界が来たようだった
深夜にも関わらず研究に没頭しているであろうハンジの元へ急いで向かった
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シャア - 早く投稿してください！楽しみなんです！ (2017年5月5日 20時) (
レス) id: 26619773d6 (このIDを非表示/違反報告)
memoire(プロフ) - ジャンさん» いつもコメント下さりありがとうございます！ジャンさんのコメントに常々勇気づけられています。伝わり辛い文章ですが、これからもよろしくお願いします。 (2017年1月27日 1時) (レス) id: 2051205241 (このIDを非表示/違反報告)
ジャン(プロフ) - いいね！面白そ！頑張れ！ (2017年1月26日 15時) (レス) id: 565abb759a (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌(プロフ) - memoireさん» はい！覚えてくださっていて嬉しいです！受験……ｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ (2016年11月3日 19時) (レス) id: be15051a72 (このIDを非表示/違反報告)
memoire(プロフ) - 瑠歌さん» 穂乃花さんですよね！お久しぶりです(*^_^*)。穂乃花さんも受験頑張って下さい。受験経験者としては睡眠時間を確保することと、様々な場所で学習することをおすすめします。ちなみに私は家、学校、図書館等をローテーションしてました。 (2016年11月1日 22時) (レス) id: 2051205241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：memoire | 作者ホームページ：http://memoire/blanc
作成日時：2016年4月9日 23時
