歴史修正主義者の審神者【刀剣乱舞】 (ページ6)

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第四話過去味方ページ6

『おいおい、大丈夫か？』

『主、辛かったね…』

鶴丸の声、光忠が優しく抱きしめてくれる

ああ、まだ味方がいたのか

『主や、まだ味方は居るぞ、俺達以外にも山姥切国広や長谷部だってそうだ』

少しだけ下がった頭があがる

『･･･ありがとう』

まだすこしだけ自信が持てた

なのに、地獄はすぐにやってくる

『い、いやぁ、な、なんでっ！』

叫んだ見習いの声

それは私のいる部屋の近くで

間違いなく鍛刀部屋

『なにがあった…の…』

そこにあったのは1つの粉々になった刀

見ればわかるあれは

五虎退…

そして反対側にあったのは長谷部の欠片

一気に体がふるえる

『誰が、こんなことを…』

『わ、私、見たんです、審神者殿が、五虎退と長谷部様を折るところっ！！』

泣きながら彼女は叫ぶ

沢山の刀剣男士に囲まれて

『ちがうっ、私じゃ、無い…信じて…』

『…れ、黙れよっ！ふざけんな！五虎退を返せ！』

私の言葉に耳を傾けもせず厚は怒鳴る

『…ごめん、主…ここまで、されるとさすがに、ね…』

『…なぜ、長谷部を折った、お前を最後まで信じていたというのにっ』

三日月と光忠の声もする

ああ、もう、無駄なのか

この日から彼女は誰からも主の呼ばれなくなった

そして次の日からは折られた刀の復讐だと言うように…

耐えて、耐えて、耐えてきた

まだ、大丈夫だと信じてた

だけど…

『お前なんか、居なくなれ！』

大好きな初期刀

長くいた彼にそう言われた時

なにか黒いものが流れてきた気がした

なんとなく、分かった

これは、闇堕ちだと

私は、堕ちたのだと