【合作】刀剣乱舞◆幼女審神者と初期刀が参る◆【ブラック本丸】 (ページ7)

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主のために【黒狐】ページ7

久しぶりに会った三日月と小狐丸は、私の知っている2振りではなくなっていた。
光のない目に、2人から感じる力には闇しかない。

「その幼子をこちらへ渡せ」

小狐丸が、少しずつ近寄ってくる。
主様も怖がっているようで、私の服をぎゅっと握った。

「ここで刀を交わらせる必要が何処にある。」

「そうは言っていないだろう。そいつを渡せと言っているんだ。」

「それは無理だな。何せこの方は___」

''私の、主だ''

その瞬間、小狐丸が勢いよく斬りかかってきた。
全く、短期になったな。

「主様、申し訳ございません。少しだけお時間をください。」

私は主様を下へ降ろし、守りながら刀を交えた。
彼は傷を負っているため、避けるのは容易い。
しかし、ここで彼を切ってしまうと信用問題に関わる。
...どうしたものか。

「ふ、そんなものか貴様は。」

「黙れ黒狐。お前は消えるべき刀____ここで死ねｯ」

小狐丸が大きく刀を振り上げる。
傷だらけの貴様が万全状態の私にそんなこと..。

私は自分の刀で小狐丸の手から刀を落とす。
それを遠くへと蹴り飛ばし、彼の首筋へと刀を向けた。

「.....はぁ。わかりました？今の貴方では叶いません。わかったなら部屋へと案内しなさい。」

刀を鞘におさめる。
そしてまた主様を抱き抱えた。

「....ﾁｯ」

「あなや、強くなったではないか。黒狐。」

三日月が小さく拍手をしながらこちらへ寄ってきた。
他のものは、驚いている様子。

.....なるほど。今までこいつとやり合える奴が居なかったわけだ。

「貴方達に危害を加えるつもりは一切ありません。ただ、ここを治したいだけです。」

「そうか。.....政府も本当に愚図が多い。何度送っても同じことというのに。」

三日月がふわりと微笑んだ。
闇に染められてもなお、その美しさは健在だ。

「仕方ない。俺が案内しよう。他の者は部屋へと帰れ」

三日月が周りへと指示をする。
手招きをされ、そのまま彼のあとを付いていった。