【合作】刀剣乱舞◆幼女審神者と初期刀が参る◆【ブラック本丸】 (ページ48)

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霊力【黒狐】ページ48

部屋へと入ると、和泉守兼定、堀川国広がボロボロな状態で座っていた。

「良かった、目が見えないから声で判断するしかなくて」

「...は？」

目が、見えない？

流石の私も、驚きを隠すことができなかった。
堀川が和泉守に優しく話しかける。
和泉守も同様、目が見えないらしく、耳も聞こえないとか。

「...これは、呪いかも知れませぬ！」

こんのすけという、小さな管理狐がやってきた。

「...こんのすけ、のろいって？」

主様が狐に問う。

「おお、これは、審神者どの！ええっと、呪いとは審神者の霊力によって出来るものです！例えば目を見えなくするなど好きなようにできるというわけです！」

好きなようにできる....。なるほど。
独占したかったわけか。

「主様。また倒れることにっては元も子もない.....私でよければ力をお貸しすることは可能です。」

前任の力はそこそこあったと聞く。
二人の刀剣男士にこれほどの呪いをかけられるのなら....主様一人ではまた倒れてしまうこともなくはない。

「うん....ありがとう」

私はそっと、主様の肩へと手をやる。

「いま、なおすからね」

主様が部屋へと力を注いだ瞬間、私の力を一気に解放し、主様の力が増幅するようサポートした。

そのおかげか、部屋と、堀川と和泉守。
その三つを一気に、それも完璧に治すことができた。

主様も、ふらつくことなく、しっかりとしている。

...あぁ、良かった。

「くろぎつね、だいじょうぶ？」

主様が私の顔を心配そうに覗いてきた。

「大丈夫ですよ。.....慣れないことをしたので...少し疲れを感じただけです。」

私は微笑み、主様の後ろへと下がった。

主様の力は本当に凄い。
とても暖かくて、純粋で.....量も質も、完璧だ。

しかし、''父親''に縛られ、無意識に力にセーブがかかってしまっていたらしい。
それを元に戻すには...もう少し、時間が必要みたいだ。