【合作】刀剣乱舞◆幼女審神者と初期刀が参る◆【ブラック本丸】 (ページ35)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:78,040 hit

再生【黒狐】ページ35

皆とともに台所へと向かう。
着いたそこには、眼帯を付けた男が立っていた。
私たちを見て、少し、顔を歪ませる。

___こいつが燭台切光忠か。

淡々と続く会話の中、燭台切はご飯をよそってゆく。

「ありがとう！主ー！食べよう！」

加州が、嬉しそうに微笑んだ。
すると、燭台切が小さな声で、そっと呟いた。

「...それ、食べたあとで良いから僕のお願い叶えてくれないかな？」

主様が、小さくうなづく。

「...ありがとう、伽羅ちゃんと歌仙くんを助けて欲しいんだ...」

燭台切の小さなSOS。
その現状が、加州の言葉でわかった。

「...！でも大倶利伽羅達って、折れたんじゃ...」

''折れた''

その言葉だけが、やけにはっきりと聞こえた。

ここにいた審神者は、本当に人間だったのだろうか。
もしかしたら、悪魔だったのではないか。それか、死神だ。

....そうに違いない。だって、人間がそのような残忍なことを....。

「そういうことするひともいるんだよ、くろぎつね。」

無意識に怒りに顔を歪ませていたようで、それに気づいた主様が、私に微笑みながらそう言った。

燭台切は、不安そうにしている。

「そのおねがい、ぜったいかなえるね」

主様が燭台切と握手をする。
その表情は、少し、安心したようだった。

「....しかし主様。折れた刀剣の再生は、力の使いすぎになるのでは」

「いいの。みんなのため.....かなしんでるすがたを、みていられないから」

主様は力強くそう言った。
この方がここの主なのだということを、改めて実感させられた。

私は、主様の強い意思を、否定する気にはなれなかった。